<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズ1-5ドジャース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇アメリカンファミリーフィー…

<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズ1-5ドジャース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇アメリカンファミリーフィールド

ドジャースのキケ・ヘルナンデス内野手(34)が、インスタグラムで山本由伸投手(27)をイジりながらたたえた。

山本は立ち上がり、先頭チョウリオに初球の96・9マイル(約156キロ)直球を右中間席へ運ばれ失点。いきなりの先制パンチも、打線が2回にテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)のソロと、アンディ・パヘス外野手(24)の適時二塁打で逆転に成功した。

山本は2回以降、二塁を踏ませない快調なピッチング。6回にマンシーのソロ、7回に大谷翔平投手(31)の適時打などでリードを広げると、8回まで3安打1失点と好投した。

山本はメジャー初完投をかけて、9回のマウンドにも登場。3番コントレラスから始まる好打順を難なく抑え込み、メジャー初完投を達成した。

9回を111球、3安打1四球1失点7奪三振の内容だった。

山本はリーグ優勝決定シリーズを前に、代名詞の茶髪から黒髪へイメージチェンジ。前日の会見では「なかなか美容院に行けるタイイングがなくて、かなり伸びて明るくなっちゃったので、少し暗めにして」と明かしていた。

キケは試合後にインタグラムを更新。山本をねぎらう瞬間の写真に「君は黒髪みたいにエグいね」と添え、好投をたたえた。

現地放送局「スポーツネットLA」のインタビューでは、山本について「驚いたと言いたいけど、そうではない。調子が良いときの彼は、完全に試合をコントロールするからね」と話した。

キケはレギュラーシーズンで打率2割3厘も、得意のポストシーズン(PS)で絶好調。ここまで8試合で11安打を放ち、打率は3割7分9厘、OPS(出塁率+長打率)は.972をマークしている。

昨季のPSでは、結果が出ずに悩む山本をカフェに誘い、リラックスさせたエピソードが知られている。

ポストシーズン(PS)での完投は、17年にアストロズのジャスティン・バーランダー投手が達成して以来、8年ぶりとなった。

PSで試合の初球を先頭打者アーチとされるも、その後は無失点で完投した投手は山本がメジャー史上2人目。1954年にジャイアンツのジョニー・アントネリ以来、71年ぶりとなった。

また第1戦では、先発のブレーク・スネル投手(32)が、8回を無失点10奪三振の快投。同一シリーズで、先発投手が2試合連続で8回以上を投じたのは、2010年のジャイアンツ(左腕バムガーナーが8回無失点、伝説の右腕リンスカムが8回1失点)以来、15年ぶりとなった。