<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズ1-5ドジャース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇アメリカンファミリーフィー…

<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズ1-5ドジャース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇アメリカンファミリーフィールド

ドジャース山本由伸投手(27)が、歴史的なメジャー初完投をマークした。

立ち上がり、先頭チョウリオに初球の96・9マイル(約156キロ)直球を右中間席へ運ばれ失点。いきなりの先制パンチも、打線が2回にテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)のソロと、アンディ・パヘス外野手(24)の適時二塁打で逆転に成功した。

山本は2回以降、二塁を踏ませない快調なピッチング。6回にマンシーのソロ、7回に大谷翔平投手(31)の適時打などでリードを広げると、8回まで3安打1失点と好投した。

山本はメジャー初完投をかけて、9回のマウンドにも登場。3番コントレラスから始まる好打順を難なく抑え込み、メジャー初完投を達成した。

9回を111球、3安打1四球1失点7奪三振の内容だった。

ポストシーズン(PS)での完投は、17年にアストロズのジャスティン・バーランダー投手が達成して以来、8年ぶりとなった。

PSで試合の初球を先頭打者アーチとされるも、その後は無失点で完投した投手は山本がメジャー史上2人目。1954年にジャイアンツのジョニー・アントネリ以来、71年ぶりとなった。

また第1戦では、先発のブレーク・スネル投手(32)が、8回を無失点10奪三振の快投。同一シリーズで、先発投手が2試合連続で8回以上を投じたのは、2010年のジャイアンツ(左腕バムガーナーが8回無失点、伝説の右腕リンスカムが8回1失点)以来、15年ぶりとなった。

【山本の一問一答】

-インコースが多かったが、昨日のスネルのピッチングを参考にしたり、以前からプランを立てていたか

「マーク(プライアー投手)コーチとかウィル(スミス)の意見とか、いろんな意見を足しながら組み立てをしました」

-ポストシーズンで完投は8年ぶり

「8年ぶりっていうのはついさっきまで知らなかったんですけど、とにかく1イニングずつ集中して、テンポよく投げられたので。なんとか、最後まで試合を締めくくることができてよかったと思います」

-先頭打者ホームランから崩れなかった

「1人目のバッターだったので、すごい悔しかったですけど。とにかく切り替えて、次のバッターに向かって投げていきました」

-ロバーツ監督が「去年に比べて今年は山本を信頼して、できるだけ長いイニングを投げさせよう」と

「信頼してもらえるとか、任せてもらえるっていうのは、すごく選手としてうれしいことだなと思いますし、ますます頑張りたいなと思いますし。今日は信頼してくれて、それに結果でしっかり返せたのが良かったと思います」

-マンシーは「山本はもっと高いレベルに行ける」と

「今日の試合でも、やっぱり自分の成長はすごく感じましたし。初回だったり、反省するところはありましたけど、こういった大切な試合を勝っていくことで、自分の成長につながればいいなと思います」

-2回にテオスカーの同点弾で球場が盛り上がり、その後にまた投げることは

「初回に打たれたのを、すぐ取り返してもらって同点になったので。とにかく集中して投げないとなと思いましたし、その後はリードしてもらって。とにかくその点差を守ることに集中して投げました」

-相手がボール球を振った確率が40%。思ったところに投げられたか

「今日はいろんなボールを使っていけたので、立ち上がり投げてみて、すごく積極的に来てるのはすごく感じたので。そこで有効なボールをいいところに投げていけたので、そういったところにつながったかなとは思います」

-試合を締めくくった瞬間は

「試合を最後まで終わらせられたので、そこへの達成感と言いますか。そういった気持ちがありました」

-先頭打者ホームランを打たれてからどうやって気持ちを切り替えたか。9回のマウンドを託された心境は

「初回はとにかくまだ1人目だったので、ソロホームランでしたし。そんなにメンタルに来ることなく、切り替えて投げることができたのと。9回に(マウンドへ)上がるって決めた時は、感覚もすごい良かったので。とにかく自信を持って投げようと思いました」

-ゲームセットの瞬間でマウンドいる感覚は

「こっちに来て初めてだったので、すごい達成感を感じましたし。とにかく、チームの勝ちに貢献できたので、それが一番うれしかったです」

-先発はスネルやグラスノー、大谷もいて良い状態

「みんなすごくいいピッチングをしているので、そのリズムに乗ったり。昨日もスネルがすごくいいピッチングをしてたので、自分もいけるぞっていう気持ちになりましたし。結果以上にいい効果と言いますか、そういったものを感じてます」

-ピッチングが楽しい感覚は

「うまくいった時はやっぱり楽しく感じますし、打たれたら悔しいですし。そんな感じですね」

-5回にロバーツ監督がマウンドに行きかけた場面は

「初球がスプリットのサインだったんですけど、あんまり初球を振ってくると思わなかったので、ゾーンにゆっくりっていうか、ちょっとスピードを落としたスプリットを投げたかったんですけど、結果うまくいかず。その違和感を感じて、ただ、体調を心配されたというか、そういった感じ。問題は全くないですけど」