「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ブルワーズ1-5ドジャース」(14日、ミルウォーキー) ドジャースが逆転勝ちし、敵地で…

 「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ブルワーズ1-5ドジャース」(14日、ミルウォーキー)

 ドジャースが逆転勝ちし、敵地で2連勝。先発の山本由伸投手が九回を一人で投げ抜き、ポストシーズン(PS)では8年ぶり、日本人投手で史上初の完投勝利の快挙を達成した。投球内容は9回、111球、3安打1失点、1四球、7奪三振。レギュラシーズンを含め、メジャー自己初の完投勝利でもあった。

 試合後の会見。ブルワーズのマーフィー監督が感嘆の声を上げた。初回に先頭打者弾で1点を先制した後はわずか2安打。二塁さえ踏めない投球で支配された。

 第1戦では先発のスネルに8回無得点に抑えられた。敵将は「どちらも素晴らしかった。あの2人は、これまで見た中でも屈指の支配力を見せていた。私たちは今季一番多くボール球に手を出してしまった。今季、我々はボール球に手を出さない点でリーグトップだったが、彼らの投球が私たちの悪い部分を引き出していた」と振り返った。

 特に絶賛したのはこの日の山本が直球以上に多投したスプリットだ。「この投手のスプリットは速球に見える。同じ軌道から出てくるし、見た目は全く同じ。フォームも完璧で、ほとんど失投がない。打者からは速球に見えるけど、その瞬間に落ちる。そして、速球は逆に浮き上がってくるように見える。本当に見事だよ」と称賛の言葉が尽きなかった。