<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズ1-5ドジャース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇アメリカンファミリーフィー…

<ナ・リーグ優勝決定シリーズ:ブルワーズ1-5ドジャース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇アメリカンファミリーフィールド

ドジャース山本由伸投手(27)が、メジャー初の完投勝利をマークした。1回は先頭チョウリオに初球の96・9マイル(約156キロ)直球を右中間席へ運ばれ失点。いきなり先制パンチを浴びたが、2回に打線が逆転。援護を受けた山本は2回以降、二塁すら踏ませない好投。メジャー初完投がかかる9回は、3番コントレラスから始まる好打者も難なく抑え込んだ。

9回を111球、3安打1四球1失点7奪三振の内容だった。

この試合は日本テレビが地上波中継行い、ヤクルト、メッツなどで活躍した五十嵐亮太氏(46)が解説。試合終了直後は「やりましたね。見事ですね」と称賛。「初回に失点してしまいましたけど、それ以降ピンチらしいピンチもつくらず、淡々と自分のピッチングしましたね。特に6回、7回、8回、9回と3人で切っていったので中盤以降のピッチングは本当に見事でしたね。山本選手、ピンチ抑えた時にガッツポーズが印象にあるじゃないですか。今日はなかったんですよ。それぐらいピンチの場面がなかったということですし、最後抑えた時も余裕があるというか…。本当に頼もしいですね」とたたえた。

投球のポイントについては「初球のストライク率ですよね。先頭バッターにホームラン打たれたあとも打たれたくない気持ちが強くなるとボール先行したり、際どいところでストライク取りたい気持ちが強くなったりしますけど、そんなことがなかった」と指摘。

「今日は特にスプリット。割合はそんなに多くなかったんですけど、3、4回以降は決め球として使ってきたのと、ゴロアウトが多かったですよね」と評した。

ポストシーズンで試合の初球を先頭打者アーチとされるも、その後は無失点で完投した投手は山本がメジャー史上2人目。1954年にジャイアンツのジョニー・アントネリ以来、71年ぶりの快挙となった。