楽しむ、楽しむ、楽しむ! 阪神佐藤輝明内野手(26)が、きょう15日に開幕する「2025 JERA クライマックスシリー…
楽しむ、楽しむ、楽しむ! 阪神佐藤輝明内野手(26)が、きょう15日に開幕する「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージDeNA戦(甲子園)に気持ちをたかぶらせた。14日は甲子園でのナイター練習に参加し、相手の先発先陣東を想定して快音を連発。決戦へ「楽しむ」と3度繰り返した。過去4年のCSは打率1割6分3厘、1本塁打、2打点にとどまるが、2冠で臨む今年は違う。初戦勝利を導いてアドバンテージを含む2勝0敗とし、圧倒的優位に立つ。
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無観客で静寂の甲子園に、何度も快音が響いた。DeNAとのCSファイナルステージ初戦を翌日に控えたナイター練習。カクテル光線のもと、佐藤輝はフリー打撃で中堅から右翼を中心に鋭い打球を連発した。24時間後、満員札止めの本拠地での東撃ちの予行するかのように。
日本一の23年以来、2年ぶりの日本シリーズ進出をかけた戦いが始まる。「監督が『しっかり楽しんで』ということを言っていたので思い切りやりたい。いつも通りしっかり準備して楽しみたい。楽しみながらみんなでプレーできたらいい」。佐藤輝らナインは練習前、円陣で藤川監督からハッパをかけられた。「あとはもう楽しんで。荒々しく戦おう!」と。背番号8が3度「楽しむ」のフレーズ繰り返したのは、その意図をくんだ決意表明だった。
CSはルーキーイヤーの21年から5年連続出場となる。だが過去4年間の通算成績は打率1割6分3厘、1本塁打、2打点にとどまる。特に直近2年は本塁打も打点も挙げられていないが、本塁打と打点でリーグの2冠王として挑む今季は違う。2日のシーズン最終ヤクルト戦以来13日ぶりの実戦となるが、この日の練習でも状態の良さをアピール。「いつも通り動けているのでよかった」と万全だ。昨年CSファーストステージで8打数1安打に抑えられ、敗れたDeNAにリベンジする舞台が整った。
相手先発は同僚の村上と並ぶ14勝で最多勝を獲得した左腕東がくる。だが、今季は6打数2安打1打点で悪いイメージはない。「試合の入り、1球目から大事にしたい」と引き締め、勝利を導く快音を目指す。
今季は86年バース以来、生え抜きでは85年掛布雅之以来の「40本塁打100打点」をマーク。シーズン開幕広島戦の第1打席で先制2ランを放ち、同最終戦で40号に到達するなど、節目の試合で印象深いアーチをかけてきた。ファイナルステージで初戦を取れば、アドバンテージを含む2勝0敗となり、圧倒的優位に立つ。佐藤輝の快打で2年ぶりの日本一への旅を始める。【塚本光】
阪神中川(プロ初のCSに向け)「相手も相手でバチバチなんで、こっちが引いたら負け。(試合に)出たら、もうがっついていこうかなと思います」
阪神小幡(遊撃でスタメン見込み)「いい準備をするだけだと思っているので。しっかり臨みたい。やることをやるだけ。(プレッシャーを)感じすぎずにいきたいなと思っています」