<プロボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール日本スーパーフライ級王者山口仁…
<プロボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール
日本スーパーフライ級王者山口仁也(25=三迫)が初防衛に成功した。同級1位重里侃太朗(29=志成)の挑戦を受け、2-1(96-94×2、94-96)の判定勝利でベルトを守った。昨年10月の日本同級挑戦者決定戦で引き分けて以来、約1年ぶりのリマッチを制した山口は「重里選手は強くて今回もギリギリで首の皮1枚つながったような内容。今回は勝てたので、それは良かった」と振り返った。
挑戦者の連打や接近戦に対応しながら、前に出てプレッシャーをかけながら左ストレート、右フック、ボディー攻撃を仕掛けた。「判定結果はどっちかなとは思ったが、胸を張ってどちらに転んでもいいように、と。前回も後半にダウンを喫していたのでディフェンスや集中力を強化してきたつもりだが、試合で出すのは難しく感じた。この内容ではまだまだ。1つ1つ課題をクリアして練習していきたいと思う」と気を引き締めた
所属ジムの三迫貴志会長(51)は「引き分けた相手に僅差でも勝ち切れた。すごく良くできた。かなり成長した。こちらの方が圧倒的にパンチも当てダメージも与えていた。結果的に勝ったことも評価したい。毎試合毎試合成長し、私としてはかなり満足している」と合格点を出した。2度目防衛戦は来春のチャンピオンカーニバルとなる予定。
またアンダーカードでは弟友士(23=三迫)がプロ5戦目で五十嵐春輝(26=湘南龍拳)に判定勝利。同じ興行で兄弟同時勝利を飾った。山口は「弟の試合は見ずにずっとウォーミングアップしていた。今日は兄弟で勝つことに意義がある。2人で勝利できたので良かった。またできたら兄弟同時にできれば」と安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。