<国際親善試合:日本3-2ブラジル>◇14日◇味スタ日本(FIFAランキング19位)が「王国」ブラジル(同6位)を相手に…

<国際親善試合:日本3-2ブラジル>◇14日◇味スタ

日本(FIFAランキング19位)が「王国」ブラジル(同6位)を相手に、試合をひっくり返す衝撃を起こした。世界を驚かせた。0-2からの後半3発で歴史的、事件的、初勝利を挙げてみせた。

試合後、森保一監督(56)は大興奮した。

「もう本当に、ホームで我々が成長したこと、努力が勝利につながったことが良かった。普段だったら(ブラジルの)黄色に染まってしまうスタンドを青色にしていただいて、テレビで見ていた方も念を送ってくださって、我々の選手も頑張ってくれました」

前半2点ビハインド。過去2分け11敗の相手にリードを許したが、後半に爆発する。7分、連動したハイプレスから相手DFのミスを誘い、ゲーム主将のMF南野拓実が1点を返す。さらに17分、FW中村敬斗が右足ボレーで同点に。さらにさらに26分、途中出場したMF伊東純也の左CKにFW上田綺世が頭で合わせて、GKに当てながらも押し込む力強い一撃で、試合をひっくり返した。

ブラジル戦の得点は17年の国際親善試合(1-3)以来8年ぶりで、複数得点は05年のコンフェデ杯(2-2)以来。3得点は史上最多となった。

森保監督は前半0-2で迎えたハーフタイム、指示について「ボール保持者にプレッシャーいけてなかったので、保持者に対してプレッシャーをしっかりすること、1人1人がもっと強度を上げていくことを意識させました」と明かした。

「優勝」の目標を公言する26年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けては「これまで通り、今の力を1歩1歩、さらにレベルアップしていく。W杯ではそんな簡単にいかないと思いますし、ブラジルももっと厳しい戦いをしてくると思いますけど、1歩1歩、やっていきたいと思います」。自信を持って言った。説得力があった。