CS秘密兵器に名乗り! 阪神工藤泰成投手(23)が甲子園でシート打撃に登板し、藤川監督から熱血指導を受けた。バントを試み…
CS秘密兵器に名乗り! 阪神工藤泰成投手(23)が甲子園でシート打撃に登板し、藤川監督から熱血指導を受けた。バントを試みた打者4人に対して計12球。登板前後の投球練習計20球の最中、指揮官から身ぶり手ぶりを交えながらの助言を受けた。
「おかげですごくいい感覚、イメージで投げられたので。しっかり試合で同じように投げて、戦力になりたいと思います」
受けたアドバイスは体の使い方や、ボールを投げる際のイメージ。「キャッチャーミットの後ろに突き抜けるようなボールを」と教わった。藤川監督は指導について問われると「この後、もしかしたらという投手ですからね」と表現。ポストシーズンの戦力と期待している考えを示唆した。
現状、石井や湯浅、畠らが控える右のリリーフ陣は盤石だが、7日に助っ人右腕ハートウィグが帰国。指揮官は「ハートウィグが故障でいなくなりましたから。その分、強いピッチャーという意味では工藤がいますから。あとでチームとして後悔しないように準備させて。彼も戦う気持ちを持ってやってくれたら」と説明。準備に抜かりはない。
工藤は前日12日に宮崎でフェニックスリーグ・オイシックス戦に登板。160キロを4球計測し、1回を無失点に抑えていた。今季開幕前に支配下契約を勝ち取り、1軍戦18試合を経験した育成入団ルーキー。最速161キロの剛腕を武器に、大舞台でも登板機会を得るかもしれない。【波部俊之介】