<新日本:両国大会「KING OF PRO-WRESTLING 2025」>13日◇東京・両国国技館メインイベントでIW…

<新日本:両国大会「KING OF PRO-WRESTLING 2025」>13日◇東京・両国国技館

メインイベントでIWGP世界ヘビー級王座戦が行われ、今夏のG1クライマックス覇者でもある挑戦者の竹下幸之介(30)が31分16秒、王者ザック・セイバーJr.(38)にワガママ(ハーフダウンの相手への膝蹴り)を突き刺し、3カウントを奪取。死闘に終止符を打った。竹下は初挑戦で初戴冠。ザックは3度目の防衛に失敗した。

竹下はザックのサブミッションで徹底的に右肘を破壊されたが、痛みをこらえて奮闘。終盤には右肘のサポーターを外して強烈なエルボーをたたきこみ、クラッチをはずさずにジャーマンスープレックスを連発した。そして最後はリバースフランケンシュタイナーから、右膝のサポーターも外してワガママをぶち込んだ。

新日本、AEW、DDTと3団体所属で「自分は外敵でもいい」という竹下は試合後のマイクで「俺がベルト取って、はらわた煮えくり返ってるのは新日本ファンだけじゃない。選手の中にもおるはずや。おい、俺にグチグチ文句言ってるやつはおるな。いいよ、こうして俺はベルトを取った。文句のあるやつは俺の前に来い」と挑発した。

すると元王者で最多防衛記録(7回)を持つ後藤洋央紀(46)がリングに登場。後藤は「お前に一つ聞きたい。俺が来ると思っただろう。次はこの俺に挑戦させろ。俺の挑戦を受けるのか、受けないのか、どっちだ」と迫った。

竹下は「お前が来ると、夢にも思わなかったよ。おい、新日本の若ぇやつら、こんなベテランレスラーに任せていいんやな? お前ら、挑戦者後藤でええんやな? お前とやってやるよ。でもな、俺はお前の革命とやらには付き合わねえぞ。世界の竹下は強えぞ」と対戦を承諾した。

竹下はその後の会見で「このベルトを取ったからには、もちろん1・4東京ドームが頭にあるよ。でも、1回取ったくらいで、東京ドームの舞台にチャンピオンとして立とうなんか、そんなことはみじんも思わへん。後藤とはドームの前にやったるから」と話し、年内に後藤との防衛戦を行いたい意向を示した。