<神奈川大学野球:横浜商大3-2関東学院大>◇第6週第2日◇13日◇関東学院大ギオンパーク横浜商大が関東学院大にサヨナラ…
<神奈川大学野球:横浜商大3-2関東学院大>◇第6週第2日◇13日◇関東学院大ギオンパーク
横浜商大が関東学院大にサヨナラ勝ちした。1勝1敗として、3回戦に持ち込んだ。
負けられない戦いだった。井樋(いび)秀則監督(63)は今秋限りでの勇退が決まっており、第6週の関東学院大戦が今季リーグ最終戦。12日の1回戦に敗れ、連敗すれば井樋監督と4年生がユニホームを脱ぐことになる。なんとしても勝利を-。そんな一戦だった。
加藤蒼惟内野手(2年=愛工大名電)が、人生初の2打席連続本塁打で試合を決めた。6回に今季1号ソロ、同点の9回裏には「狙いたいなっていう気持ちはあった」と、劇的なサヨナラ弾を放った。「多くても2試合。次につなげて(このメンバーで)長く試合がやりたい」。思いがバットに乗った。
今季は不調が続き、前日12日の試合はスタメンから外れた。「このままじゃだめだ。自分のスイングをしよう」と奮起。快音を響かせた。「練習中に『打てる選手だから、自信持って打ってこい』って言われて。気持ちが楽になりました」と加藤蒼。指揮官の言葉が復調のきっかけになった。井樋監督は「よく打ってくれた。吹っ切れたんじゃないかな」と目尻を下げた。
泣いても笑ってもあと1試合。井樋監督は「一生懸命さを出してくれたら。勝敗は分からないけど必死に戦って。勝ったうれしさや負けた悔しさ、次に生かせる何かを感じられる1日にしてほしい」と、ラストゲームへの思いを語った。