【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)12日(日本時間13日)=四竈衛】ナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)「ブルワー…
【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)12日(日本時間13日)=四竈衛】ナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)「ブルワーズ-ドジャース」は13日(同14日午前9時8分開始予定)、同地で第1戦が行われる。ドジャースは敵地で練習。公式の前日会見に臨んだデーブ・ロバーツ監督(53)は同シリーズ突破の“必勝先発ローテ”を明かし、山本由伸投手(27)は第2戦、大谷翔平投手(31)は第3戦以降の登板となった。
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ワールドシリーズへ進むため、最善策を探った末の結論だった。開幕前日、公式会見に臨んだロバーツ監督は一瞬、語気を強めるかのように言った。地区優勝決定シリーズの先発投手について、初戦スネル、2戦目山本と発表した後、大谷の打撃不振との関連性を問われ、即座に否定した。「翔平はシリーズ中の1試合に投げる」と第3戦以降の先発を示唆し「他の2人(スネル、山本)が通常の間隔で(各2試合に)投げられる」と、ローテ設定の理由を説明した。
当初は地区シリーズ第5戦で先発予定だった大谷だが、4戦目で決着したため、順番でいくと優勝決定シリーズ第1戦か第2戦での起用が予想されていた。ロバーツ監督は「このシリーズで、翔平には(地区シリーズとは)異なる攻撃での出力を期待している」とした上で「彼(の登板)を先延ばしにしたことと、攻撃面は関係ない」と強調した。
前シリーズで18打数1安打9三振の大谷が低調のままで、勝てる相手ではない。今季の大谷はブ軍相手に22打数6安打、打率2割7分3厘、3本塁打ながら、チームの対戦成績は6戦全敗。ただ、ロバーツ監督は、7月の対戦時と比較し「我々は、健康面でも野手、投手ともいい状態にある。プレーも良くなったし、すばらしいシリーズになるだろう」と、自信をみせた。
前夜は、本拠地ドジャースタジアムに全員が集い、「ブルワーズ-カブス」の最終決戦を見届けた。一夜明けた移動日のこの日、大谷は敵地での全体練習に参加。グラウンド内でキャッチボールを行うなど、リラックスした表情で汗を流した。敵地での2試合は、ひとまず打者に専念。シリーズの流れを左右する打撃への期待は高い。9月30日のワイルドカードシリーズ第1戦以来、6戦ぶりの1発が出れば、間違いなく、試合の流れも、敵地の空気も変わる。