<バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)第2節:広島97-98北海道>◇12日◇広島サンプラザホール“逆転のレバンガ”…
<バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)第2節:広島97-98北海道>◇12日◇広島サンプラザホール
“逆転のレバンガ”がブザービーターで歴史的勝利を締めくくった。レバンガ北海道は1点を追う第4クオーター(Q)の最終プレーで市場脩斗(22)が劇的ゴール。広島に最大32点差をつけられながら、後半の猛追で98-97の決着。11日に続く逆転勝利で3連勝を飾った。
時計はすでに残り0秒台を示していた。1点を追うレバンガ北海道のラストプレー。オカフォー、ハーラーの連続シュートがリングに嫌われても、市場はあきらめなかった。指先で触れたボールが、ネットに吸い込まれチップイン。「いや~もう、最高です。時間もなかったので、決めてやろうという気持ちで触りました」。最大32点差からの逆転勝利は劇的な結末。静まる敵地で、白いユニホームが跳びはねた。
序盤からファウルを重ねて失点した。第2Q途中には32点差の一方的な展開に。トーステン・ロイブル監督(53)は、「(前半は)ディフェンス面で何一つ良いところがなかった。ハーフタイムの時点では、正直チームとしてがっかりしてしまう部分もありました」。だが11日も第3Q以降での逆転勝ち。約20分のインターバルが、選手たちの闘志に火を付けた。
第3Q終了時に17点差まで詰めると、第4Qは1分12秒に富永が3点シュートを決めると、ここからジョーンズ→ハーラー→ラモス→再び富永、ジョーンズ→富永→ハーラーと19連続得点。突き放すことはできずに終盤までもつれたが、最後は劇的なゴールで3連勝を飾った。
Bリーグ自身最多の24得点を挙げた富永、20得点13リバウンドのオカフォーだけでなく、途中出場の市場がヒーローになるなどチーム力でつかんだ歴史的勝利。「難しい状況でもカムバックする力がこのチームにはあると思っています」と自信を見せる市場だが、「このような試合ばかりは続けたくない。やるべきことをやってしっかりと勝てるようにやっていきたいです」と、次戦15日アウェー群馬戦、そしてその先のホーム開幕戦(18日、札幌・北海きたえーる)を見据えた。
○…富永がチームトップの24得点をマークした。17点を追う第4Qは、自身の3ポイントシュートからチームは19連続得点と波に乗った。「今日はここから入るかもという良い感覚があったので、そこからはいつもやっているような距離のあるシュートも良い感覚で打つことができて良かったです」。3ポイントは10本中6本が成功と徐々に調子を上げてきた。