<みやざきフェニックス・リーグ:ヤクルト-ソフトバンク>◇12日◇西都ソフトバンク山川穂高内野手(33)が12日、参加中…

<みやざきフェニックス・リーグ:ヤクルト-ソフトバンク>◇12日◇西都

ソフトバンク山川穂高内野手(33)が12日、参加中のみやざきフェニックス・リーグで特大の1号を放った。ヤクルト戦(西都)に「3番DH」で出場し、0-2の8回2死一、二塁で左翼越えの逆転3ラン。右足に重心を乗せる新打法で理想通りの放物線を描いた。CSファイナルステージの相手は、ファーストステージを2連勝で突破した日本ハムに決定。本番前最後の実戦になる13日の同リーグ斗山戦(サンマリン)で、総仕上げにかかる。

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ホークスファンはもちろん、ヤクルトファンもざわついた。山川が放った打球は瞬く間に左翼ホームランエリアに着弾。1軍主力打者の貫禄を見せつけ、自軍ベンチ前ではお決まりの「どすこいポーズ」を披露した。「当たりは良かったっすね」。待望の1発が生まれた。

8日からみやざきフェニックス・リーグに参加し、出場3試合目での初アーチだった。0-2の8回2死一、二塁で、ヤクルト長谷川から逆転3ラン。「僕はやっぱり太陽の下で(野球を)やるのはどこかで入れておきたい。今日はとにかく暑かった」。疲労を抱えながらCSファイナルステージに向かうことを理想にしている。「体の調整しかできないのでね。やや疲れています」。想定通りの調整で、放物線を描いた。

状態は万全に近い。「今だったら少し右足に(重心を)乗せて構えている。右軸というか、(体の)右側で打つようなイメージを持った中で(投手との)距離を取って打つことをやっている。最後は良かったんじゃないですか」と話した。リーグ連覇を決めた9月27日西武戦から取り組む新打法。左足が浮くほどに重心を極端に右足に寄せることもある。フェニックスリーグはその「いい感覚」を浸透させることも目的にしていた。手応えは十分だ。

今季の終盤まで覇権を争った宿敵・日本ハムがファイナルステージの相手。激戦が予想されるが、山川が完全に目覚めれば勝機は大きく近づく。13日の斗山戦は本番前最後の実戦。「1番DH」で2打席の予定だ。最後まで、実りある調整にしていく。【只松憲】