【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=久保賢吾、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、ロバ…
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=久保賢吾、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、ロバーツ監督から修正のポイントを指摘され、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズでの復調を期待された。フィリーズとの地区シリーズでは18打数1安打。徹底的な左投手攻めに苦しんだが、ワールドシリーズ連覇に向け、大谷の復調は必要不可欠となる。
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オンライン取材に応じたロバーツ監督は、フィリーズとの地区シリーズで18打数1安打と抑え込まれた大谷の打撃を冷静に分析した。「あの打撃内容のままでは、我々はワールドシリーズを勝てない」と指摘した上で「地区シリーズでは初球からボール球を追いかけてしまって、それが流れを悪くした」と話した。
地区シリーズでは20打席に立ち、左投手との対戦が16度。サンチェス、ルサルド、スアレスら好左腕のベース盤を広く使った投球に苦しんだ。ロバーツ監督は「このシリーズを振り返り、左投手がどう攻めてくるかを理解して、(ストライク)ゾーンの見極めを徹底する必要がある」と修正のポイントを挙げた。
さらには「投げる日は体力を温存しようとする意識が働いて、打席での集中度が落ちている面がある」と叱咤(しった)激励を込めながら、チームの軸である大谷に信頼を寄せた。「打撃の質を取り戻すことが重要で、打撃コーチ陣とともに修正し、次のシリーズでは必ず良くなるだろう」と期待を込めた。
リーグ優勝決定シリーズ第1戦の先発投手についても、ロバーツ監督は「いくつかの選択肢があるが、今日、明日中に決まるだろう」と明言を避けた。先発はスネル、大谷、山本、グラスノーの4投手とみられ、順番通りなら大谷が第1戦だが、慎重に見極める。チームはこの日、ドジャースタジアムで全体練習を実施。練習後にはブルワーズ-カブス戦を全員で観戦し、イメージを高めた。