今永昇太(25年4月)<ナ・リーグ・地区シリーズ:ブルワーズ3-1カブス>◇第5戦◇11日(日本時間712日)◇アメリカ…

今永昇太(25年4月)

<ナ・リーグ・地区シリーズ:ブルワーズ3-1カブス>◇第5戦◇11日(日本時間712日)◇アメリカンファミリーフィールド

メジャー2年目の最後の瞬間を、カブス今永昇太投手(32)はブルペンで見届けた。救援待機したが登板機会はなく、消化不良のままクラブハウスで1年を振り返った。「正直言って、通用しなくなってきている。それは紛れもない事実。別人にならなければ、この世界で生き抜くには苦しいかもしれない」。初のPSで貢献できなかった現実を、正面から受け止めた。

昨季の15勝から、開幕投手を務めた今季は9勝止まり。「メジャーの選手は9~10月は目の色が違う。メジャーリーガーの本気にかなわなかった」。PSを含めた長丁場を戦い抜く難易度を痛感した。「自分の人間性、人格までダメになったわけではない。苦しい時に何をするかが、人間として大事。立ち向かって行こうと思います」。自らに言い聞かせるかのように口元を引き締めた今永は、しっかりと顔を上げた。