レスリング女子でオリンピック(五輪)2連覇の金城(旧姓川井)梨紗子(30=サントリービバレッジソリューション)が12日、…
レスリング女子でオリンピック(五輪)2連覇の金城(旧姓川井)梨紗子(30=サントリービバレッジソリューション)が12日、自らの口で引退を表明した。
前夜にインスタグラムなどで発表し、一夜明けたこの日は、静岡・焼津市総合体育館で行われた全日本女子オープン選手権へ。出産後の復帰戦を迎えた妹で、現姓は恒村の友香子(28=同)を支える「セコンド」に入った。
試合後、日刊スポーツなどの取材に応じ「レスリングで欲しいものは、もう何もなくなった。全て満たされた」と語った後、インスタを更新。「先ほど詳しくお話しさせてもらいましたので、こちらでも レスリング選手として幸せなことを経験し尽くしました! レスリング最高!感謝です!」として、報告の書面を投稿した。
以下、全文。
この度、川井梨紗子は現役を引退することをご報告させていただきます。
7歳からレスリングを始めて24年間 良いことも辛いこともたくさん経験させてもらいました。山あり谷ありでしたが、世界選手権4度、オリンピックで2連覇することができたのは、たくさんの方の支えと応援のおかげです。本当にありがとうございました。
本来、東京オリンピックで優勝した時に現役を引退する考えもありましたが、結婚・妊娠を経て、日本のレスリング界でまだ誰も成し遂げたことのない「ママで世界一」という夢ができ、それを叶えたい思いで出産後現役復帰しました。たくさんの方の協力のもと、昨年の世界選手権で優勝することができ、今までになかった「レスリングもうやりきったな、満足だな」という感情になりました。何ひとつ思い残すことのない、良いレスリング人生だったなと思います。今では、過去に経験してきた挫折や苦悩、葛藤にすら感謝ができます。
一緒に練習した仲間、本気で戦ったライバル、どんな時も温かく見守り、支え、背中を押してくれた家族や友人、恩師、サントリーの皆さん、そして応援してくださった皆さん、今まで本当にありがとうございました。
また、現在第2子を妊娠中であることもご報告させていただきます。今後は、私と同じく産後現役復帰した妹・友香子のコーチもしつつ、いろんなことに挑戦していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
川井梨紗子