陸上男子100メートルで9月の世界選手権東京大会代表のサニブラウン・ハキーム(26=東レ)が12日、都内で高校生6人とト…
陸上男子100メートルで9月の世界選手権東京大会代表のサニブラウン・ハキーム(26=東レ)が12日、都内で高校生6人とトレーニングキャンプを開いた。
昨年に続く開催となり、この日は動きづくりのドリルやスタートのポイントなどを伝えた。かねて子どもたちを対象とした活動を続けており「毎回勉強になる」と刺激を受けた様子。「実際に海外に行かなくても、こういう機会があれば、経験につなげることができる。今後の人生に生かしてもらう良い機会になる」とあらためて活動の意義を口にした。
子どもたちへは、恐れずにチャレンジすることを望んだ。「失敗を恐れずにチャレンジすることはスポーツに限らず、大事なこと。失敗せずに成功している人間はひと握り。人生に正解はないけれど、その正解を探すのが人生。いろいろなものにチャレンジして頑張ってほしい」と力を込めた。
一方で世界選手権での陸上の盛り上がりには「まだまだ全然」と言及。会場の国立競技場は連日満員となったが「ここからが始まり、ここからがスタート。国立競技場が満員になったからといって満足していると、陸上競技は全く伸びない。逆に終わっちゃうと思う」と危機感を募らせた。
13日には東京・大蔵運動公園陸上競技場で自身の主催大会「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」が行われる。陸上界の発展へ「どう盛り上げていくのか、どう活動していくのかがキーになる」と視線を向けた。