<東京女子プロレス:新宿大会「TJPW Autumn Victory in SHINJUKU vol.1」>12日◇東京…
<東京女子プロレス:新宿大会「TJPW Autumn Victory in SHINJUKU vol.1」>12日◇東京・新宿FACE
第4試合でアイアンマンヘビーメタル級王者の桐生真弥(32)と、リーダー山下実優(30)が対戦。真弥は地元で開催される19日群馬大会までベルトを保持していたいがために途中でリング外へ逃げ、両者リングアウトを狙うという姑息(こそく)な手段にでた。
怒り心頭の山下は場外で真弥を追いかけ、1度はリングに戻し、三角蹴りなど強烈なキックを次々にたたき込んでいった。しかし真弥はアティテュード・アジャストメント(デスバレーボム)を逃れると、再びリング外へ。山下はエプロンで真弥の後頭部にニーをたたき込み、場外に降りた真弥にキックを見舞った。
しかし再び真弥が両者リングアウトを狙って場外を逃げる。必死の真弥はアナウンス席からタイトルマッチ調印書をつかみ、山下を殴打。山下はダウンしてしまう。しかし調印書を取り返そうと、今度は白井李世リングアナが真弥ともみ合いに。すると調印書を白井リングアナの手からひったくった真弥が、倒れた山下の体につまづいて転倒。床にのびてしまった。
真弥の胸の上には調印書が。すかさずレフェリーが3カウントをたたき、アイアンマン王座は真弥から調印書へと移動してしまった。
ようやく立ち上がった山下はレフェリーの手から調印書を奪うと、調印書をフォール。しかしこれは起き上がった真弥がカット。その後、山下と真弥で調印書を引っ張り合うが、場外カウント20目前で山下が調印書から手を離し、リングへ帰還。試合は山下のリングアウト勝ちとなった。
ただ、山下は試合で真弥に勝っただけ。依然としてアイアンマン王者は調印書のままで、リングに戻った真弥が調印書をフォールすると、今度は山下がこれをカット。山下の逆鱗(げきりん)に触れた真弥はそのまま調印書を置いて逃げ、山下もそれを追って消えてしまった。リング上には調印書だけが残され、レフェリーが調印書にベルトを巻いて、高々とかかげた。
試合後、山下は「なに? アイアンマン、なんで取られてんだよ、真弥がよ! アイアンマンのタイトルマッチでしょ? これ。途中でさ、取られちゃったら話変わってくるよ、もう! もうね、こんなんじゃ終わらせられないから。また、真弥とのシングル。もういい! 何もかけなくていいよ。ただただ真弥と戦いたいだけなんで。無制限一本勝負で、真弥とのシングル、組んでくださいよ。絶対、真弥許さないからね!」と怒りが収まらず。
真弥は「山下さん、ちょっと何なんだよ! あの人マジでやばい、やばい人です。でもなんか私、ベルトをなくしてしまった! 群馬に持って帰りたいのに! 何でなくしちゃったんだろう。分かんない、何があったのか。本当にあんまり覚えてない。すごく蹴られたし、すごい殴られた。もう嫌だ。山下さん、怖いわ。本当に、マジで」とおびえていた。