<プロレスリング・ノア:両国大会「WRESTLE ODYSSEY」>11日◇東京・両国国技館セミファイナル(第8試合)で…

<プロレスリング・ノア:両国大会「WRESTLE ODYSSEY」>11日◇東京・両国国技館

セミファイナル(第8試合)でGHCジュニアヘビー級王座戦が行われ、王者の高橋ヒロム(35=新日本プロレス)が16分29秒、雪崩式TIME BOMB(相手を担ぎ上げ、相手の頭から背中にかけてマットにたたきつける技)で挑戦者のEita(33)を下し、2度目の防衛に成功した。

試合が佳境に入ると、ヒロムがおきて破りのトラウマ(相手を背後から担ぎ上げ、回転させながら顔面に膝をたたき込む変形ニーアッパー)をさく裂させた。しかしEitaもインペリアル・ウノ(トラースキック)で迎撃。続けてEitaが本家トラウマを放つが、ヒロムが足をキャッチ。Eitaは丸め込みに入るが、これを返したヒロムがヒロムちゃんボンバーからのTIME BOMBを決めた。カバーはカウント2。

Eitaはヒロムの雪崩式を回避してパワーボムでたたきつけ、2度目のトラウマ。そしてイダルゴ(変形リバース・ゴリー・スペシャル・ボム)を繰り出すが、いずれもキックアウトされた。渾身のインペリアル・ウノも返されると、サラマンダー(雪崩式カサドーラ)を狙ったところをヒロムが切り返し、雪崩式TIME BOMBを炸裂させ、3カウントを奪った。

試合後、宮脇純太がリングに上がり、それを止めようとしたAMAKUSAを振り払って、ヒロムに挑戦を直訴。しかしヒロムは首を縦には振らず、両国のファンに向かって「皆さまに一つだけ質問があります。宮脇君と高橋ヒロム、一体どちらにノアジュニアを盛り上げて欲しいですか?」と問いかけた。

すると会場にはヒロムコールが巻き起こった。ヒロムは「ごめん、宮脇君、これが答えなんだよ」と宮脇の挑戦を却下。その上で「俺がここでタイトルをかけるとなってしまうと、防衛数稼ぎですかって言われちゃうからさあ。特別に、次の後楽園、ノンタイトルでシングルマッチをやってあげましょう。俺に勝ちてえんだろ! だったら喜べ! 超えてみろ! ノアジュニアを盛り上げるのは、この俺だ!」と叫んで、去っていった。

そのヒロムはバックステージで、この日のGHCジュニアヘビー級タッグ王座戦でダガとともに新王者となった小田嶋大樹にリングに上がってきてほしかったと告白。「小田嶋選手が2冠を狙いに来てくれるかと思ったよ」と話し「試合、見てましたよ。ジュニアタッグ、すごかった。何が何でも、どんな形でも勝つ。GHCジュニアタッグを取るという気持ちが伝わってきましたよ。それがお客さん全員を巻き込んだでしょ。大歓声だったじゃないですか。あれは誰でもできることじゃないんですよ。ノアジュニアというか、ジュニアの未来を見た気がしました」と小田嶋をたたえていた。