<パ・CSファーストステージ:日本ハム2-0オリックス>◇第1戦◇11日◇エスコンフィールドこのまま終わるわけにはいかな…
<パ・CSファーストステージ:日本ハム2-0オリックス>◇第1戦◇11日◇エスコンフィールド
このまま終わるわけにはいかない。CSファーストステージ第2戦。オリックスは宮城大弥投手(24)が先発マウンドに立つ。
「もちろん絶対に勝つという強い気持ちを持ってマウンドに上がります」。初戦で勝った場合、第2戦は九里の先発も考えられていた。だが、初戦は0-2で完封負けを喫した。後がない状況を託せるのは、やはりエースしかいない。
今季は23試合に登板し、防御率2・39も7勝3敗で2桁勝利を逃した。とはいえ、日本ハム戦に限れば5試合登板で2勝負けなし、防御率2・25。負けたら終わりの土壇場で、最強の切り札を送り込む。
短期決戦での好投手攻略は難しい。現にこの日、日本ハム先発伊藤に打線が封じ込まれた。相性のいい打者を並べたが、あと1本が出なかった。ならば、やり返せばいい。2戦目はオリックスが封じ込める番だ。岸田監督は「宮城らしくやってくれたらいい。思う存分、力を出してくれたら。当然ウチのエースですからやってくれると思います」とキッパリ。揺るぎない信頼と期待を言葉に込めた。
今季の日本ハム戦は12勝12敗1分けと拮抗(きっこう)している。下克上は苦境を打破してこそ、よりドラマチックになる。しびれる大舞台。宮城も燃えないはずがない。「どのような展開になったとしても、チームが勝つことだけを考えて、マウンドを降りる最後の1球まで全力で腕を振り続けます」。ファイナル進出へ。逆王手へ。エースがハム打線に立ち向かう。