<プロレスリング・ノア:両国大会「WRESTLE ODYSSEY」>11日◇東京・両国国技館第7試合のスペシャルタッグマ…

<プロレスリング・ノア:両国大会「WRESTLE ODYSSEY」>11日◇東京・両国国技館

第7試合のスペシャルタッグマッチに、26年1・4の東京ドーム大会で引退することが決まっている新日本プロレス社長の棚橋弘至が登場。清宮海斗とタッグを組み、丸藤正道&拳王と戦った。

カード発表会見時に棚橋がビデオメッセージで「清宮選手と組んで、丸藤&拳王組。丸藤選手は何度も戦ってきましたし、拳王選手は初対決。ちょっくら楽しみにしてます」とコメント。これに拳王が「拳王とは初対決だ? なめてんのか! ALL TOGETHER AGAINで棚橋と戦ってるわ! それも忘れてる社長と、お前ら頭スカスカタッグなのか!」と激怒し、この日も棚橋といきり立つ拳王が先発で激突した。

エルボー合戦から拳王が強烈な右ミドルをお見舞い。棚橋は直後に拳王にフライング・ボディアタックを食らわせ、すかさずエアギター。しかし拳王が背後から蹴りをたたき込んで、エアギターをたたき壊すムーブを見せた。そして丸藤がそれをリング外へ投げ捨てるジェスチャー。長年いがみ合ってきた丸藤と拳王だが対棚橋で息の合ったところを見せた。

ただ、連係では棚橋&清宮の方がこの日は一枚上手だった。2人同時に相手組にドロップキックを放ち、Wエアギターを披露。Wドラゴンスクリューも繰り出し、さらに終盤には清宮が拳王に棚橋の十八番スリングブレイドをさく裂させると、棚橋は“プロレスLOVEポーズ”からシャイニングウィザードを拳王にたたき込んだ。

最後はリング中央でダウンした拳王に目がけて棚橋と清宮が対角線のコーナーに登り、棚橋がハイフライフロー、清宮がスカイウォークエルボーを決め、清宮が3カウントを奪って勝利した。

バックステージでは怒りの収まらない拳王が「このままでは終われねえだろ! まだ1・4まであるよな。今日も初対決あおってたな! そんなわけねえだろ! ここでやっただろ、2023年6月9日、ALL TOGETHER AGAIN。丸藤君、俺マジで許せない。これからも組んでやろう、な、よろしく!」と丸藤とのタッグ継続を希望。

丸藤も「タッグの負けは2人の負けだ。やろう」と承諾し「なんなら俺らが出向いたっていいな」と新日本の大会へ参戦する可能性にも言及した。

するとそこへ棚橋&清宮が登場。拳王が棚橋に「ALL TOGETHER AGAIN、本当に忘れたのか」と詰め寄ると、棚橋は「覚えてるよ。頭の良い拳王選手だったら、試合を盛り上げるネタにしてくれる。俺は信じてたよ」と真相を告白した。

それでも拳王が「ただ単に忘れてただけでネタに昇華するんじゃねえよ! 1月4日までまだまだあるんだろ、そのカスカスな頭、いつでも狙ってやるからな! 覚えとけよ」と食ってかかると、棚橋は「拳王! ひと言、言ってやる。その熱量があればノアは大丈夫だ」と笑顔を見せた。

棚橋はその後、丸藤の方へ「天才、天才、天才。一緒の時代を戦った戦友じゃないですか」と歩み寄り、丸藤も「でも今日だけじゃなんか寂しいな。ちょっくら予定空けてくれてもいいんじゃないですか? 棚橋選手」と“再戦”を要求した。