◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(10日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)今季…

渋野日向子の最新クラブセッティング

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(10日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)

今季国内2戦目に出場する渋野日向子のクラブセッティングをチェックした。主戦場である米女子ツアーのファイナルQT(12月4~8日/アラバマ州マグノリアグローブGC)へのエントリーを明かしたばかり。来季の米ツアー出場権獲得を見据える14本には、今季序盤からいくつかの変更があった(以下、2月「ホンダLPGA」時との比較)。

多くのモデルをテストした中で選んだ「GT2」

ドライバーヘッドはオフシーズンに厳選したタイトリスト「GT2」から変更なし。シャフトが藤倉コンポジットの「SPEEDER NX BLACK」(5SR)に替わった。元々の「24 VENTUS BLUE」(5S)よりもしなり量を増やし、振りやすさやつかまり具合を向上させたようだ。

3Wは「Qi35コア」の接着仕様

フェアウェイウッドもマイナーチェンジが施されていた。3番ウッドを「Qi35 TOUR」から同コアモデルへ。1Wと同様のシャフト変更も行われ、若干のスピン量増と寛容性の向上を狙ったようだ。

シーズン途中で投入された「ZXi7」

スリクソンのアイアンは替わらない。以前は6番~PWを「ZXi5」で統一していたが、現在は7番以降をシャープな「ZXi7」に入れ替えた。スピン量増、そして操作性を求めた可能性がある。シャフトは「MCI」の80Sから80Rへとマイナーチェンジしている。

LWは「ウェッジワークスプロト」

ウェッジはボーケイ。50、54度は「SM10」で、フルショットやそれに近い状況で使う50度はFグラインド、54度は開いても使えるDグラインド。58度はPGAツアーで人気の「ウェッジワークスプロト」のKグラインド。米国を主戦場とする渋野のアプローチを支える、幅広いソールを持つLWだ。通常のKグラインドにはない、リーディングエッジ側の削りが入れられており、より刺さりにくくなっている。

スライスラインを乗せる「スパイダーツアーV」

パターはテーラーメイドの「スパイダーツアーVダブルベンド」(日本での正規販売は現在なし)へスイッチ。ことしコリン・モリカワらが使っていたことで有名になったモデルだ。

テーラーメイドのツアーレップによると、元々渋野は「スパイダーツアーX」を所有していたが、「『スライスラインがラインに乗らない』という本人の悩みを解決するにあたり、左に振りぬきやすい前重心(浅重心)タイプのスパイダーVも用意しました。ショートスラントネックのモデルだと右へのミスが多く出やすいので、フェースに乗りやすいダブルベンドに落ち着きました」と最終的にVを選んだ模様。

ボールは契約する「Z-STAR XV」

ボールは唯一の契約ギア、スリクソンの「Z-STAR XV」を使う。

全体的に、振り心地にチューニングを施したように見える現在の14本。米ツアー出場権獲得に向けての大きな力になってくれるはずだ。

<渋野日向子の最新14本>

ドライバーはドローバイアスのA2ポジション

ドライバー:タイトリスト GT2(9度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX BLACK(重さ50g台、硬さSR)

5Wは「Qi35 TOUR」。可変ウエートはやや前方

フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi35(3番15度)、テーラーメイド Qi35 TOUR(5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX BLACK(重さ50g台、硬さSR)

UTはタイトリスト「GT2」

ユーティリティ:タイトリスト GT2 ユーティリティ メタル(4番21度、5番24度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS HB(重さ70g台、硬さS)

6番は「ZXi5」

アイアン:スリクソン ZXi5(6番)、スリクソン ZXi7(7番~PW)
シャフト:藤倉コンポジット MCI(重さ80g台、硬さR)

ウェッジはボーケイの3本

ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10(50度、54度)、ボーケイ ウェッジワークス プロト(58度)
シャフト:藤倉コンポジット MCI(重さ90g台、硬さR)

パター:テーラーメイド スパイダーツアーV ダブルベンド

ボール:スリクソン Z-STAR XV(2025年)

最新セッティング