<国際親善試合:日本2-2パラグアイ>◇10日◇パナスタ日本代表(FIFAランキング19位)が来年6月開幕のワールドカッ…

<国際親善試合:日本2-2パラグアイ>◇10日◇パナスタ

日本代表(FIFAランキング19位)が来年6月開幕のワールドカップ(W杯)北中米大会を想定した一戦に臨み、堅守を誇るパラグアイ(同37位)と2-2で引き分けた。

後半44分に途中交代で入ったFW上田綺世(27=フェイエノールト)が、今回の活動から背負う18番での初ゴールで、日本を連敗から救った。

1-2で迎えた同追加タイム、セットプレーの流れからMF伊東がクロスを入れると、ファーサイドフリーになった上田がダイビングヘッド。オランダリーグで8戦8発の絶好調男が、南米予選18試合で10失点と堅守を誇るパラグアイの守備をこじ開けた。短時間でさすがの決定力を見せつけたストライカーは「積み重ねてきたことが着実に力になって結果に表れている。今は良い状態」とうなずいた。

この試合は、幼少時に父が背負う姿を目にして憧れた背番号18をつけての“デビュー戦”となった。ストライカーの象徴とされる「9」よりも大事にし「背番号が何番だからエースという感覚も特にはない。18でプレーすることが一番特別」と言い切るまでの愛着。その番号を背負った初戦から、両親が見守る前で結果を出した。「母と父も来ていたし、短い時間ではあったけど点を取って恩返しが少しできたことが、僕にとっては一番うれしい」。親子のつながりを意識する番号での初弾を感慨深げに振り返った。【永田淳】