女子トランポリン五輪2大会連続出場中の森ひかる(26)が10日、都内で取材に応じ、11月に控える世界選手権への意気込みな…
女子トランポリン五輪2大会連続出場中の森ひかる(26)が10日、都内で取材に応じ、11月に控える世界選手権への意気込みなどを語った。
14歳で出場した全日本選手権で当時史上最年少優勝するなど第一人者として長年活躍しており、昨年のパリ五輪では6位入賞。今年9月のW杯(ブルガリア)では個人、シンクロ、MIXシンクロ3冠を達成するなど世界にもその名をとどろかせている。
「私はもともと明るい性格で、よく笑うことが力になります。まずは自分を信じられるような練習を積むこと、その舞台ひとつひとつを楽しむことが目標です。何か学ぶことがあるかもしれないですし、今年の世界選手権は自分をどう成長させてくれるか楽しみです」と話した。
今年1月から練習拠点を英国に移した。もともと海外生活に興味があり、大会でパリ五輪金メダルのブライオニー・ページ(英国)の姿勢などに感銘を受けたことをきっかけに「ビビビっときまして。翻訳機で『あなたのところに練習しに行ってもいい?』って聞いたら、いいじゃん。来なよみたいな感じで」。そこから話が進み、単身で英国へ向かうことに。「これまでは実家にいて、家事はお母さんがやってくれていました。今は1人でやらないといけないことも増えて、コツコツ頑張っています。コーチもたくさん話しかけてくれますし、楽しんでやっています。行ってよかったです」と笑顔をみせた。
今年からはベッキーやハリセンボンらも所属する芸能事務所「GATE」にも所属した。パリ五輪後に「一番悔しかったこと」として「トランポリンという競技や森ひかるを知ってもらえてなかった」と語り、「食事会ではやっぱりメダルをとった人がどうしてもフォーカスされますし、体操と新体操との合同演技会では私たちは演技時間は5分のみ。ファンの数も全然違って…。もし私がロス五輪に出て同じ結果だったらまた同じ思いをするなと感じて、なんとか知ってもらえるようにしようと。そこが意識したいと思えることになりました」。
知り合いなどを通じ、「GATE」などの芸能事務所に自らアプローチした。「自分で調べて、プレゼンみたいなことをさせていただいて。私は結果だけでなくどう歩んできたかとかも大事にしているのですが、GATEさんの考え方や大事にしていることが似ているなと感じて。ここに絶対に入りたいなと思いました。ビビビっときましたね」。
男子バスケの馬場雄大や女子バスケの宮崎早織らも所属しており、自身も講演会のマネジメントなどでサポートを受けている。9月のW杯ではSNSに掲載した優勝時の驚きの表情などの写真に18万「いいね」がつくなど大バズリ。「あれが私の素の姿なので。知ってもらえてうれしいです」と振り返った。ゆくゆくのタレント活動などの可能性については「やれるものならやりたいですけど…」と笑いつつ「楽しいことは大好きですし、テレビとかも好きなので」と意気込んだ。
まだしばらくは現役として戦い続ける。28年ロス五輪も目指す意向を明かし「目指さないというのはないかな。ひとつひとつやっていった先にあれば。やめる気は全然ないです」と力を込める。取材には直近に出場した「ブリティッシュ チャンピオンシップ2025」で優勝したの金メダルを持参。「ゲスト出場だからメダルはないって聞いていたんですけど、あとからサプライズでもらえたものなんです」とニッコリ。来月の世界選手権でも同じ色のメダルを目指し、トランポリンのベッドへ上がる。