<国際親善試合:日本2-2パラグアイ>◇10日◇パナスタ日本代表(FIFAランキング19位)がワールドカップ(W杯)北中…

<国際親善試合:日本2-2パラグアイ>◇10日◇パナスタ

日本代表(FIFAランキング19位)がワールドカップ(W杯)北中米大会を想定した一戦で、パラグアイ代表(同37位)と2-2で引き分けた。前半26分に右足でミドルシュートを放ち、一時同点としたFW小川航基(NECナイメヘン)は「インパクトのあるシュートをいつも心がけている。自分の得意なシュートパターン」と誇った。

9月の米国遠征では無得点。「ものすごく悔しかった。チームとして結果を残せなかったのがものすごく悔しくて。またチャンスをもらえたので、今回にかける思いは人一倍強いものがあった。得点を取れたのはいい自信になる」と振り返った。

国際Aマッチ通算11試合目の出場で10ゴールに到達。「悪くない数字。決定力は見せられている」とうなずいた。要因には「代表はクロスの質、周りの質が本当にレベルが高い。自分のところにボールがたくさん入ってくるのが、得点数を伸ばせている理由」と分析した。

日本代表で2桁得点は史上38人目だが、11試合で到達は、1966年のFW釜本邦茂の12試合目を抜く最速達成となった。この日の試合前には、8月10日に81歳で亡くなった「史上最高ストライカー」に黙とうがささげられていた。

「プレーをなかなか見る機会はなかったんですけど、釜本さんの名前は常に自分の耳に入っていた。僕がジュビロ(磐田)に入団した時も『釜本さんをお前は超えられる』と言って取ってもらった。ただ釜本さんを超えたわけでも、得点数を上回ったわけでもない。ここからだと思うので、一喜一憂せず、何も満足することなく前進していければ」と思いを明かした。

後半49分には、途中出場のFW上田綺世(フェイエノールト)が頭で押し込み、同点に追いついた。1トップの定位置を争うが「ここ数試合得点を取れてなくて、FWの問題はあった。その中で、ストライカー2人で取れたのは大きい。ここからポジション争いが激しくなってくる。負けないようにしたい」と意気込んだ。