立ち技打撃格闘技のK-1は10日、都内で記者会見を開催し「K-1ワールドMAX2025」(11月15日、東京・代々木第二…
立ち技打撃格闘技のK-1は10日、都内で記者会見を開催し「K-1ワールドMAX2025」(11月15日、東京・代々木第二体育館)の追加対戦カードを以下のように発表した。
会見後、先月就任したばかりの須藤元気プロデューサー(47)がメディアに対応。今後のK-1の方向性等について説明した。以下、須藤Pの主な一問一答。
-この日の会見では「K-1愛」を語る選手が目立ちました
「なんか、胸を打たれましたね。今まで記者会見って数え切れないほど出てますけど、プロデューサーになって、選手1人1人の言葉を聞くと胸が高鳴りますね。1人1人の思い、特にK-1愛がみんな強かったんで。なんとかしてK-1を盛り上げて、ファンの人たちももちろんですし、選手の人たちも喜んでもらえるような大会にしていきたいなと思いました」
-特にコメントを聞いて須藤Pが興味を持った選手はいますか
「まず永坂吏羅さんのあのパフォーマンス(前回体重超過をしたみそぎとして会見で丸刈りになった)は、あまり見たことがなかったので斬新だなと思いましたね。実際、体重オーバー100グラムでダメだったっていうのは正直プロ意識はないんですけど、そういったものを名誉挽回していこうっていう姿勢は素晴らしいなと思います」
-他の選手はいますか
「朝久(泰央)選手と稲垣(柊)選手。やっぱり朝久選手って面構えがいいですよね。典型的な格闘家というか、空手家というか。漫画に出てきそうなキャラクターだなって。みんなタイトルマッチに行く選手ってトークもうまいですね。自分がチャンピオンになるっていう、そのチャンピオンの自覚を持つと、結構トークも自然とうまくなっていくんだなって。プロとしていかに見せていくか。スター選手になっていこうという自負が感じられたので、そういったところはさすがだなと思いました」
-木村ミノル選手はいつごろケガが分かったんでしょうか
「あれは1週間、2週間…いつだったかちょっと細かいところは分からないですけど、正直ちょっと残念ですね。9月7日(の70キロトーナメント1回戦)の圧倒的な強さを見ていたので。僕の中では優勝があるんじゃないかと感じてたので。(木村の対戦相手)ストーヤン選手と戦う選手を世界中、足を運んで探していきたいなと思います」
-先日、K-1とKrushを統合したいという意見を会議の席で伝えたと、Xに書き込まれていました
「やはりブランド2つのメリットとデメリットってあるんですよね。K-1が年間5試合っていうのはちょっと少ないんじゃないかなと思いますし。軽量級のカテゴリーがあったら面白いんじゃないかなと思って見ていて。MAXが60~70キロだとしたら、それ以下の選手もちゃんとフィーチャーしていけば盛り上がるなって気はしたんですよね。トークもうまいし、格好良いし、それぞれ華があるんで。もっと(個々を)立てられると思うんですよね。大久保琉唯選手は人気がありますし、軽量級の『K-1スピード』じゃないですけど、そういったカテゴリーを作ってフィーチャーしていけば、もっとお客さんが来ると思います」
-KrushとK-1を統合し、K-1ブランドの大会をもっと増やすということでしょうか
「統合も含めて(考えたい)。Krushも、もう18年やってるという歴史もあるので、そこをちゃんとリスペクトしつつ、ただ、変えていくところは変えていかなければいけない。ホームページがK-1とKrushが一緒だとか。(Krushを存続させるのであれば)ちゃんと全力で違う団体として見せてやっていかないと。“2軍感”を出しちゃいけないと思うし」
-それではKrushをなくさず、K-1の軽量級をつくる可能性もあるということですか
「選択肢としては統合もあるし、ただ僕自身もったいない気もするし。僕、ミーティングで『統合しましょう』って簡単に言ってたけど、ちゃんとスタッフの思い、選手の思い、ファンの思いをうまくくみ取りながら(検討してきいたい)。別にけんかするつもりははないんで。ただ第一にやっていかなきゃいけないのは、選手とファンの人たちにちゃんと喜んでもらえるステージを作っていくということ。そこは意識してやっていこうと思います」
-K-1では王者クラスの選手の離脱が相次いでいます。彼らの多くはファイトマネーなど待遇面の不満を漏らしていますが、そのあたりの契約について改善するつもりはありますか
「また戻ってきたいっていうような環境作りをするのがプロデューサーの仕事なので。(K-1を)去って別の所に行ったから『もう二度と来るな』では、僕はそういうスタンスでは全然ないので。逆にもう1度K-1でやりたいっていうような環境作りをする。具体的に今までがどういう契約だったかっていうのは、そこは僕はちょっとタッチしていなかったので分からないんですが。まあ基本的に僕もファイトマネーを今、見てますけどそんなに低いものでもないと思うし。ただ総合のファイトマネーはすごい高いとは聞いています。どうしても今MMAの需要の方が大きいというか、ブームなので。でもブームには必ず波があるんでね。もう1回、僕らがやっていたような時代のK-1をもう一度作れると思います。とにかくK-1に出たいというような求心力をつけていきたいなと思います」
-9月7日の大会で2試合行われたHERO’SルールのMMAについては今後どうする見通しでしょうか
「正直、前回の2試合はちょっと内容的には良くなかったので。実験的だったというのもありますし、僕が(プロデューサーに)なる前に決まっていたものだったので。まあ、どっちかですね。やるなら本当にやるし。K-1という立ち技中心の中で総合をやっていくというところで、僕はあまりレベルの低い(MMAの)試合は見せたくないです」
<追加対戦カード>
▼K-1ワールドGP女子フライ級王座戦3分3回延長1回
SAHO(闘神塾/王者) VS ソフィア・ツォラキドゥ(ギリシャ/挑戦者)
▼第8代K-1ワールドGPスーパーライト級王座決定戦3分3回延長1回
朝久泰央(朝久道場) VS 稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン)
▼第2代K-1ワールドGPバンタム級王座決定戦3分3回延長1回
石井一成(ウォーワンチャイプロモーション) VS 黒川瑛斗(team VASILEUS)
▼スーパーバンタム級3分3回延長1回
池田幸司(ReBORN経堂) VS 大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)
▼フェザー級
斗麗(WIZARDキックボクシングジム) VS 橋本雷汰(ALONZA ABLAZE)
▼フェザー級3分3回延長1回
永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) VS 松本海翔(TAD)
▼-56キロ契約3分3回延長1回
大久保琉唯(K-1ジム・ウルフTEAM ASTER) VS ウー・ユートン(中国)
▼プレリミナリーファイト・スーパーライト級3分3回
川越亮彦(K-1ジム総本部チームペガサス) VS 石川優斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
▼プレリミナリーファイト・スーパーライト級3分3回
浜名颯斗(K-1ジム大宮チームレオン) VS 倫太朗(VAINQUEUR GYM)