日本ハム達孝太投手(21)がCS突破のキーマンとなる。11日から本拠地でオリックスと戦うCSファーストSでは初戦のエース…
日本ハム達孝太投手(21)がCS突破のキーマンとなる。11日から本拠地でオリックスと戦うCSファーストSでは初戦のエース伊藤、第2戦の北山に続いて第3戦で先発する見通し。2連勝で突破した場合は、ソフトバンクと戦うファイナルS初戦に回ることになりそうだ。今季8勝と大ブレークした高卒4年目右腕がプレッシャーをはねのけ、チームを日本一の大航海へ導く。
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達は平然と言った。「別にそんな全然変わってないですよ。いつも通りなんで」。この日はエスコンフィールドで先発投手練習に参加した。CSファーストSで先発する伊藤、北山らとともに時折、笑顔も見せながらキャッチボールやランメニューなどで調整。まだリラックスムードだが、高卒4年目で初体験となるポストシーズンのマウンドは、しびれる場面でやってきそうだ。
勝ち抜けを懸けたCSファーストS第3戦へ向けて準備を進めながら、伊藤と北山で連勝突破となれば、ソフトバンクとのCSファイナルS初戦(15日)に回ることが想定される。「緊張する場面で投げたくないなと思いますけど(笑い)」と冗談交じりに話すが、強心臓の達は「とにかく抑えたいなと思ってます」と覚悟もできている。難しい調整、日本一への鍵を握る試合を任される近未来のエースは「それも経験なんで」と頼もしい。
7日の紅白戦では白組の先発として2回30球を投げ3失点だったが、不安はない。「(失点した)2イニング目はCSでも使えそうなボールをいろいろ試した」と調整登板と割り切っていただけに心理的ダメージもゼロ。「(公式戦の)最終戦もいい形(プロ初完封)で終われていたんで、そんなに悪いイメージもない」と好投する青写真は描けている。あとは出番を待つだけ。「あんまり深く考えずに投げられたら抑えられるんじゃないかな」。自信を持ってCSに臨む。【木下大輔】