大学3大駅伝の第1戦にあたる出雲駅伝が13日、島根・出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前までの全6区間(45・1キロ)で行わ…

大学3大駅伝の第1戦にあたる出雲駅伝が13日、島根・出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前までの全6区間(45・1キロ)で行われる。各区間の距離は、1区8・0キロ、2区5・8キロ、3区8・5キロ、4区6・2キロ、5区6・4キロ、6区10・2キロ。第2戦の全日本、第3戦の箱根と比べて区間距離が短く、「スピード駅伝」とも称される。

出場22チームのうち、優勝候補には青山学院大、国学院大、駒澤大、中央大、早稲田大の「5強」が挙げられる。

前回3位の青学大は、エース黒田朝日(4年)が柱。23年大会は2区区間賞、24年大会は3区区間3位と好走し、短い距離にも適応している。スピードランナーの宇田川瞬矢(4年)、箱根駅伝で2年連続8区区間賞の塩出翔太(4年)、5月の関東学生対校選手権2部1万メートル4位の安島莉玖(2年)らを擁し、7年ぶり5度目の優勝を狙う。

連覇がかかる国学院大は、前回1区区間3位の青木瑠郁(4年)、同3区区間4位の辻原輝(3年)、同4区区間賞の野中恒亨(3年)、同5区区間賞の上原琉翔(4年)と、優勝経験者4人がそろう。昨季までのエース平林清澄(現ロジスティード)が卒業した穴は大きいが、豊富な経験値でカバーできるか。

2年ぶりの王座奪還を狙う駒大は、エース佐藤圭汰がエントリーから外れたが、前回3区区間2位の山川拓馬、同4区区間3位の伊藤蒼唯(いずれも4年)は実績十分。前回5区区間2位の島子公佑(3年)や次世代エース候補の桑田駿介(2年)らが力を発揮すれば、他大学にとっては脅威となる。

初優勝を目指す中大は、スピード力が武器。エントリーメンバー上位6人の平均タイムでは、5000メートルが13分29秒98、1万メートルが28分4秒45と、ともに出場校トップを誇る。吉居駿恭(4年)らの力走で今年1月の箱根駅伝で5区途中まで独走したように、前半からリードを奪いたい。

早大は3冠を達成した2010年以来、15年ぶり3度目の優勝がかかる。「山の名探偵」こと工藤慎作(3年)と今季のトラックシーズン好調の山口智規(4年)のダブルエースは強力。ルーキーの鈴木琉胤(るい)は7月の日本選手権5000メートルで学生トップの10位に入っており、鮮烈な駅伝デビューの期待がかかる。

その他にも、前回4位の創価大、同7位の城西大、同8位の帝京大は粘り強さがあり、レース展開次第では優勝争いに加わる力を秘めている。