プロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心（27＝帝拳）が9日、東京・渋谷区のMEGAドン・キホーテ渋谷本店で1…

プロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心（27＝帝拳）が9日、東京・渋谷区のMEGAドン・キホーテ渋谷本店で1日店員を務めた。11月24日、トヨタアリーナ東京で同級2位井上拓真（29＝大橋）との同級王座決定戦を控える。同興行を協賛するドン・キホーテのスタッフとしてレジ打ちや品出し、ポップの製作などを店員にアドバイスを受けながら体験。レジ打ちでは実際に大学生グループや主婦の会計を行ったという。

那須川は「品出しは単純作業で難しいと思う。どういった角度で美しくみえるのかとか。品出しする時は右手を伸ばすジャブの動作に似ていて。『品出しジャブ』ですかね。こういったことも新しい刺激になる」と“店舗トレーニング”と意識していたという。

店員の仕事を体験した後、約100人のファンの前で1日店員の感想やファンからの質問に応じるトークを展開。那須川は「すごく自分のポップ（製作）の時にスタッフの方がいじってくれて。それを返すのが大変でトレーニングみたいでした。鍛えられたのはメンタル面かも」と苦笑いを浮かべた。

1日店員を務める前には都内の所属ジムで7回のスパーリングに取り組んだという。那須川は「今日、人生で初めてのパンチを打てた。手応えあるパンチでした。タイミングで打とうと思っていて、体が勝手に動いてパンチが打てた。自分の中ではテンションが高い。11月24日に出せれば。感覚が養われている」と手応えを示した。現在、4人のメキシコ人パートナーが来日中だが、9月14日に武居由樹（29＝大橋）を下してWBO世界同級王者となった「盟友」のクリスチャン・メディナ（25＝メキシコ）が近日中に日本到着予定。「強力助っ人」として練習パートナーとして加わるため「チスパ（メディナの愛称）も合流するので（楽しみ）」と歓迎していた。