<みやざきフェニックス・リーグ:阪神2-2くふうハヤテ>◇9日◇宮崎アイビー阪神高橋遥人投手(29)が3回1安打無失点の…
<みやざきフェニックス・リーグ:阪神2-2くふうハヤテ>◇9日◇宮崎アイビー
阪神高橋遥人投手(29)が3回1安打無失点の快投で、17日のCSファイナルステージ第3戦(甲子園)の先発に猛アピールした。
「強いボールを投げられたという感覚はあるので、継続していければいい」
9日のフェニックスリーグくふうハヤテ戦で3回から登板。「試合の感覚を確認して、全部の球種をしっかり大体狙ったところに投げられるように意識した」。先頭を二ゴロに抑えて2者連続の空振り三振で3者凡退とした。4回も二ゴロから2者連続空振り三振で3人斬り。5回は1死走者なしから中前打を許すも直後に一ゴロ併殺。3イニングを打者9人で終わらせた。
直球の最速は151キロを計測。「全体的に自分の水準は上がってきている。マウンドでもしっかり投げられて良かった」。空振りやファウルをとる場面もあり力強さが光った。
昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」を受けて今季は7月に1軍復帰。8試合で3勝1敗、防御率2・28の成績を残した。9月は2戦で先発し計7回2/3を8失点(自責4)で、勝ちがつかず初黒星も喫したが状態は上向きと自己分析。「時間がたつにつれて良くなってきている。キャッチボールはその時その時が一番いい。それがマウンドでも出てきた」。重要視するキャッチボールから手応え十分。復帰後に調子を上げ続けポストシーズンにも挑む。
15日の第1戦は村上、16日の第2戦は才木が先発する見込みとなっている。1勝のアドバンテージがあるチームにとって、連勝すれば第3戦は日本シリーズ進出に王手をかけた状況で迎える重要な一戦。大竹、デュプランティエの状態との兼ね合いもあるが、高橋は有力候補だ。
投球を見つめた藤川監督は「他の投手と同じようにいい感じじゃないですかね」と評価。本人は「どこでも投げられるように。地方球場でもしっかりピッチングできたので自信がついた」と短期決戦へ胸を張った。タイトルホルダーの2投手の後には頼もしい左腕も控えている。【塚本光】
▽阪神豊田(5番右翼で先発し4打数1安打)「本当に結果を出さなきゃいけないという立場だと思う。まだまだ、頑張りたいと思います」
▽阪神畠(9回に6番手で登板し、11球で1回1安打無失点)「(登板間隔が)ちょっと空いてるんですけど。でも感覚は良かったと思います。あれが今後出せるように頑張ります。アピールできるようにさらなる努力をしていきます」
▽阪神ドリス(7回に登板も自身の暴投も絡み2安打1失点)「フォークをしっかり低めにという意識は持って投げました。ひどいワンバンに見えましたけど、ゾーンに残るよりは、あれの方がまだいいと思っている。感触としては悪くなかった」