<ナ・リーグ地区シリーズ:ドジャース2-8フィリーズ>◇8日(日本時間9日)◇ドジャースタジアムフィリーズのカイル・シュ…
<ナ・リーグ地区シリーズ:ドジャース2-8フィリーズ>◇8日(日本時間9日)◇ドジャースタジアム
フィリーズのカイル・シュワバー外野手(32)が、会心のアーチで打線を勢いづけ、地区シリーズ初勝利を挙げた。1点を追う4回、2ボールからドジャース山本の速球を強振。飛距離455フィート(約139メートル)の特大弾で同点に追いついた。「最高だったね。1発で点を返せたのは本当に大きかった」と笑顔。さらに連打と失策の間に勝ち越し、マーシュの犠飛でこの回3点を奪った。
とどめを刺したのも、シュワバーだった。8回、カーショーからリアルミュートのソロ、ターナーの2点適時打で3点を奪って、なおも1死一塁。初球の速球を右翼席に運んだ。ポストシーズンでは通算23本塁打目で、マニー・ラミレス(29本)、ホセ・アルトゥーベ(27本)に次いでメジャー歴代単独3位に浮上。「打率が1割だろうが5割だろうが、ポストシーズンは最終的に勝ったかどうかが重要」とチームの大勝を喜んだ。
本塁打王の1発から、チームが完全に息を吹き返した。第2戦までは1~4番までの上位打線が計27打数3安打と沈黙したが、この日は4人全員がマルチ安打。16打数9安打の大暴れで大量8点を奪った。トムソン監督は「シュワバーのホームランがみんなを目覚めさせて、ベンチにも大きなエネルギーが生まれた」とたたえた。