◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 初日(9日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 初日(9日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
アマチュアの小林大河(日大4年)が1オーバー34位につける堂々のPGAツアーデビューを飾った。松山英樹の名前を冠したアマ予選会「Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUS」で貴重な1枠を勝ち取った22歳は「今までで一番緊張しましたし、一番楽しかったです」と話し、初々しく夢の舞台に立った喜びをかみ締めた。
これまでの試合で体験したことない大ギャラリーにワクワクも、ドキドキもした。その中でも聞こえるボリュームで、ロープ外から声援を送ってくれた大学のチームメートのバックアップが心強かったという。
前日は急きょ病院に向かい、不安を抱える腰に注射を打ってもらった。万全ではない中、1アンダーで迎えたバックナインで試練を乗り越えるポテンシャルを見せつける。10番でティショットのミスからダブルボギー。15番でバーディを奪い返しても、17番で2つ目の“ダボ”が来た。
1打目を右ラフにこぼし、木が邪魔になって低く出したセカンドがカート道を越え、左サイドの崖下に転がった。何とかボールを見つけてかき出した3打目はグリーンの反対側まで止まらず、アプローチもオーバーしてしのぎ切れなかった。「1回ミスしたところで、1回落ち着いて攻められたんですけど、また無理をしてしまった」。そんな猛省を自らのプレーで取り返してみせた。
アゲンストの強風が吹く18番はティイングエリアが前に出されて短くなっていた分、右の池に入れるリスクも上がっていた。冷静に高さを抑えた1Wのフェードボールでフェアウェイに置き、残り185ydから大きく打ち上げる5Iのセカンドを2.5mに絡めるバーディフィニッシュ。「比較的、あまりイライラすることなく、落ち着いてティショットを打てたかな」。ギャラリーからの拍手喝采に応え、キャリアに刻まれる充実の1日を締めくくった。(横浜市保土ヶ谷区/亀山泰宏)