<YBCルヴァン杯:川崎F3-1柏>◇8日◇準決勝第1戦◇U等々力川崎フロンターレが先勝した。ホームで柏レイソルに3-1…

<YBCルヴァン杯:川崎F3-1柏>◇8日◇準決勝第1戦◇U等々力

川崎フロンターレが先勝した。ホームで柏レイソルに3-1と競り勝った。決勝進出が懸かる第2戦は、12日に三協F柏で行われる。

序盤から圧倒した。前半10分、MF山本悠樹がFWマルシーニョからのパスを受けると、左サイドから右足でミドルシュート。ブロックしよう柏MF山田雄士が伸ばした足に当たり、ドライブ回転がかかったボールはGK小島亨介の頭上を越えてゴールに飛び込んだ。

続けて前半23分、敵陣中央で相手の苦し紛れのパスをカットしたDFファンウェルメスケルケン際がファーストタッチでボールを前に置き、ボックス外から右足を勢い良く振り抜いた。鋭い弾道のボールはゴール左へ一直線に飛び込んだ。

その後も中盤でのボールカットから素早くマルシーニョ、1トップのエリソンへつなげ、繰り返し柏ゴールを急襲。敵陣に押し込む時間帯が長く、ホームで完全にペースを握った。

9月28日のリーグ戦でも対戦しており、この時は4-4という激しい打ち合い。下から丁寧につないで組み立ててくる柏に対し、ビルドアップの“出口”となるシャドーへの縦パスを狙ってボランチの山本、河原創がボールカット。そこからの素早い攻撃がはまった。

しかし後半は前半から一変し、柏の猛攻を受けた。ハーフタイムに3枚替えした相手の縦への勢いある攻撃に受け身になった。

押し込まれた展開が続いた中、後半17分にクロスボールをMF小泉佳穂に頭で押し込まれ1点差とされた。

耐える時間が続いた。そして後半40分、FW伊藤達哉の左足が決まった。左からパスを受け、冷静に相手の動きを見ながらシュート。ボールは右ポストをたたきながら、インゴールへ飛び込んだ。勝負はどちらに転がるか分からない中、値千金の追加点を挙げた。 伊藤は8月以降の公式戦は12試合11得点。得点がなかったのは0-1で敗れた9月20日のFC東京戦のみ。圧倒的な存在感を見せつけ、川崎Fは6年ぶりの決勝進出に王手をかけた。