◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(8日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(8日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
金谷拓実が主戦場の米国から母国に戻って2連戦をこなすのは、この1カ月で2度目になる。前回はカリフォルニア州でのPGAツアー「プロコア選手権」で予選落ち後に臨んだ北海道開催の日本ツアー「ANAオープン」で今季初優勝を飾った。
しかし、何より米国で戦い続ける道を模索する金谷にとって、コース外での発見はタイトル以上に喜ばしいことだったかもしれない。北海道で宿泊したホテルに併設されていたスパで試したアイスバスがラウンド後の疲労回復に大きな効果をもたらすことを、身をもって実感。PGAツアーのリカバリーセンターにも水温12℃ほどのアイスバスが備わっており、早速利用しているという。「僕も、もう一般アラサーなので…」と笑いつつ、27歳はサプリメントの摂取など技術面以外の試行錯誤も重ねてパフォーマンスの安定につなげようと必死だ。
ツアーのチャーター機で日本に到着したのは7日(火)早朝だった。PGAツアーでともに戦う久常涼、東北福祉大の後輩・米澤蓮と9ホールを回り、プロアマのメンバーに入らなかった開幕前日の早朝6時前から残りの9ホールをチェック。いったんホテルに戻って休息を挟み、昼に再びコースへ戻って練習場で調整した。
前週「サンダーソンファームズ選手権」を21位で終え、現在フェデックスカップポイントランク135位につける。上位100人のうちすでに70人が確定している来季フルシード確保へ、フェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)は今週を含めて残り5試合。優勝者に「マスターズ」出場権が付与される次週「日本オープン」、その翌週「ユタ銀行 選手権」という10月の戦いが「自分にとって勝負」と位置付ける。トーナメントに向けた準備、日々の技術向上、コンディション管理と手を抜ける部分は一切ない。
「シードを目指して、必死にやっている選手がすごく多い気がする。その中で自分も負けないようにやり続けることが大事」。100位までのフルシード、101~125位の限定的な出場資格…。どんな形でも、来季へつながるものをつかみ取りたい。(横浜市保土ヶ谷区/亀山泰宏)