◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 事前(8日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)富士の裾…

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 事前(8日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)
富士の裾野で争う3日間大会に、今年は米女子ツアーメンバーの渋野日向子、古江彩佳、笹生優花、岩井明愛、岩井千怜の5人が参戦する。華やかさが増す総勢108人のフィールドで、“国内組”の主役のひとりが佐藤心結だ。前年大会で涙の初優勝を遂げ、今週は2012年の有村智恵以来となる大会2連覇がかかる。
初タイトルから「メチャクチャ早く感じた」と振り返る一方で、22歳の温めてきた思いが加速した一年でもある。2022年のプロ転向時から抱く「海外メジャーで優勝する」という夢を追い、来週15日(水)から始まる来季米国女子ツアー出場権を争うセカンドステージ(フロリダ州プランテーションG&CC)にエントリー。12月のファイナルステージ(アラバマ州マグノリアグローブGC)進出を目指す。

「LPGA(米女子ツアー)を主戦場にしたい」と気持ちを固めたのは昨年末のこと。「ブルーベイLPGA」でルーキー優勝を果たした竹田麗央、ともにメジャーを制した西郷真央(シェブロン選手権)や山下美夢有(全英女子オープン)らの活躍にも大いに刺激され、「より海外でプレーしたいという気持ちが強くなった」という。
渡米を前に迎える初めてのディフェンディング大会。当時18歳の高校3年生で出場した2021年には、渋野日向子にプレーオフで敗れてアマチュア優勝を逃し、悔し涙を流した大会でもある。「自分を成長させてくれた大会。良い結果で終えて、良いイメージのまま来週アメリカに行けたら」
アマ優勝を逃した翌年は予選落ち、23年は22位という結果に終わり、「マネジメントをリセットした」という昨年は(パー3を除く)全ホールのティショットで1Wを握り初タイトルをつかんだ。「今年も基本、ぜんぶドライバーでティショットを打つ感じでいきます」。思い出の詰まった3日間大会で、夢舞台への初挑戦へ弾みをつける。(静岡県裾野市/塚田達也)