広島新井貴浩監督(48)が8日、広島市内の球団事務所を訪れ、オーナー報告を行った。松田元球団オーナー(74)から「期待し…
広島新井貴浩監督(48)が8日、広島市内の球団事務所を訪れ、オーナー報告を行った。松田元球団オーナー(74)から「期待しているので、来年も頑張ってくれ」という言葉とともに来季の続投が正式に決まった。
4年目の来季へ向けて、投打ともに課題は少なくない。今季も投打の中心となる「エース」と「4番」が確立されなかった。「投手も野手も核となる選手をしっかりと育てていかないといけないと感じました。“エースと“4番”と言いますか、中心になる選手。本当にこれは大切だと感じました」。投打の柱不在によって昨季同様、シーズン後半の失速の悪い流れを止めることができなかった。
今季初めて開幕投手を務めた森下は打線とかみ合わない不運な登板も多く、6勝14敗と大きく負け越した。球団では93年以来の2桁勝利投手なし。森下、床田、大瀬良の先発3本柱で13の借金をつくり、主戦同士でつぶし合う中で若手先発陣も思うように白星を伸ばせなかった。
打線は総得点、チーム打率、本塁打数はすべて昨季を上回ったものの、今年も4番を固定することができなかった。チーム最多63試合で4番を任された末包は2年ぶりの2桁11本塁打、自己最多62打点。ただ、内容の悪い打席も目立ち、首脳陣の信頼をつかみ取ることはできなかった。
新井監督は「中心が決まらないと、その周りはなかなか決めづらい。中心はしっかり固定したいと思う。外国人選手じゃなしに、日本人の選手がどっかりと中心に座るというのが理想だと思う」と、若い選手を含め新たな中軸候補の台頭に期待した。