鹿島アントラーズの18歳FW徳田誉が、5日のG大阪戦(メルスタ)でPKを失敗した。0-0の後半追加タイム4分、ゴール左へ…
鹿島アントラーズの18歳FW徳田誉が、5日のG大阪戦(メルスタ)でPKを失敗した。0-0の後半追加タイム4分、ゴール左へのキックはコースが甘くなり、GKに防がれた。
将来を期待されるからこそ任されたPK。18歳7カ月17日でのPKキッカーはJ1の日本選手では最年少記録で、10代では当時19歳だった鹿島のMF荒木遼太郎が21年11月の広島戦で成功して以来4年ぶりとなった。
今季3得点をPKで挙げているFW鈴木優磨はその場面で退いていたが、同選手のJ1初のPK得点を調べると、20歳のとき。J1歴代最多31得点のMF遠藤保仁は21歳で初めて蹴った。同2位27得点のFW大久保嘉人も22歳。高卒新人で94年にデビューから4試合連続ゴールを記録した市原のFW城は、プロ1年目ではPKを蹴らせてもらえず、3年目の96年5月の横浜F戦で初めてキッカーを任されるも失敗した。初のPK得点は横浜Mに移籍後の21歳のときだった。
PKを蹴るにはキックの正確さだけでなく、チームの信頼も必要。何より精神的な強さが求められる。94年ワールドカップ(W杯)米国大会、ブラジルとの決勝のPK戦で外して優勝を逃したイタリア代表のロベルト・バッジオは言った。「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)
◆J1年少PKキッカー 最年少はブラジル人FWロドリゴで、横浜F所属の95年11月18日の柏戦で記録した18歳2カ月8日。18歳以下でPKを蹴ったのは今回の鹿島FW徳田が2人目となった。19歳では10年4月17日の京都戦でFC東京のFW重松健太郎が日本選手で初めて成功した。