◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(…

◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
開幕2日前、メディアセンターに足を運んだ河本力は「たぶん、僕はいつもここら辺に車を止めてますよ」と笑った。PGAツアー開催のために設営された巨大なテントはいつも駐車場として使われているエリアを活用したもの。見慣れたコースは様変わりして、さながらお祭りのような雰囲気が漂う。

横浜CCは姉の河本結とともによく練習もしているホームコースで、これまで数え切れないほどプレーしてきた。千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野CCで行われていた前身の「ZOZOチャンピオンシップ」にも2022年に出場しているが、「やっぱり習志野であるPGAツアーと、横浜であるPGAツアーでは僕にとって意味が変わってくる。ここでプレーをしないと、恩返しもできないと思っていた」。日本ツアーの賞金ランキング上位者として、この舞台に立つことを目標にしてきた。
今大会のシグニチャーホールともいえる16番(パー3)など、グリーンサイドを中心に巨大なホスピタリティテントがコース内にも新設されている。「それによってターゲットが絞れたり、奥に行ってもスタンドで返ってくるとか、もちろんそうならないように打つんですけど“保険”効いてるな、みたいな」。冗談めかしつつ、一変した景色が精度アップにも貢献してくれそうで声を弾ませる。

予選会からPGAツアー挑戦を見据える和製大砲にとっては、ただでさえ気合の入る一戦。それが地の利もあるコースとなればなおさらだ。「僕が普段やらせてもらっている時より、グリーンがすごく速くて固い。(コースを)知ってるけど、攻めすぎないってことを自分に言い聞かせたい。一打一打、自分を客観視しながら冷静にプレーできれば、今の状態ならある程度戦えるんじゃないかなと思う」。どうしても前のめりになる自分に、ちょっとブレーキをかけるくらいがちょうどいい。(横浜市保土ヶ谷区/亀山泰宏)