◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前情報(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7315…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前情報(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
松山英樹が初めて海外ツアーの舞台を踏んだのは14年前にさかのぼる。2011年1月に主催者推薦を受け「ソニーオープンinハワイ」に出場。予選落ちに終わったものの、「PGAのレベルを目の当たりにして『ここで戦いたい』という気持ちをいっそう強められた」という。「マスターズ」でアジア人として初めてローアマチュアに輝く3カ月前のことだった。
後輩たちに同じステップを踏むチャンスを与えたい――。日本開催のPGAツアーはリニューアルした今年、松山の名前を冠したアマチュア予選会「Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUS」を9月に実施。「自分がしてもらったことを(次世代に)つなぐ感じで」。ツアーをはじめとする各方面から協力を集め、本戦と同じ横浜CCで15人に切符を争わせた。
18ホール競技を勝ち抜いた小林大河は、プロ転向を控える日大の4年生。前週は日本ツアーの1次予選会(鳥取・グリーンパーク大山GC)に出場した。腰の状態が「正直、あまり良くない」という状態ながら、2位で通過。11月11日に始まる2次予選会(栃木・杉ノ郷CC)の前に、今週は夢のティイングエリアに立つ。
練習ラウンドの段階では「グリーンの硬さも全然違う。ラフの長さも少し長くなって埋まりやすい」と、2週間でのコースコンディションの変化を実感した。「1日2アンダーくらい」を目先の目標に設定。「優勝スコアはもっと出るはず。自分のやるべきことだけに集中して頑張りたい」とプロとのレベル差を覚悟しつつ、「今の自分がどこまで通用するんだろうというワクワクした気持ちと、相当なギャラリーの皆さんがいて緊張するだろうな…という感じ」。いずれにしても「将来の自分につながる一週間にしたい」と胸を躍らせている。
この日の朝、小林と顔を合わせた松山は「あまり無理をせずに。今後もあるから」と腰痛を心配して声をかけた。すでに次回大会についても「今年は1日競技だったんですけど、来年以降は2日間、3日間と伸ばせるようなことができれば」と構想を練る。近い将来のライバルの登場は望むところだ。(横浜市保土ヶ谷区/桂川洋一)