日本代表が6日、千葉市内で、国際親善試合のパラグアイ戦(10日、パナスタ)、ブラジル戦(14日、味スタ)に向けて始動した…
日本代表が6日、千葉市内で、国際親善試合のパラグアイ戦(10日、パナスタ)、ブラジル戦(14日、味スタ)に向けて始動した。
チーム最年長のDF長友佑都(39)が、あらためて強い思いを口にした。
今回の相手は南米の強豪2チーム。長友は「パラグアイも力はあるし、ブラジル相手となれば世界とのトップとの位置を測れると思う。ブラジルにボールを持たれる、攻め込まれる時間も多くなる。今までのアジア予選と違う展開になる。アジアでやってきた守備でやれるのか、自分たちの位置だとか、このままでW杯優勝という中でも測れる」などと話した。
代表チームは3バックシステムをメインとする中、4バックの左右サイドバックが本職。なかなか出番が巡ってこない状況にあって、常にベクトルを自らに向けるのが長友佑都だ。
「ウイングの選手がビニシウスとなったときに、今までのやり方で今までの選手でいけるのか測れる。僕自身はウイングバックとしても、彼らのようなプレーはできないけど、彼らも自分のようなプレーはできない。守備とか、自分の唯一無二の特長は持っていると思うので。それが必要とされる時は必ずやってくると思うので、僕はそこを磨き続ける。僕は(三笘)薫にもなれないし、(中村)敬斗にもなれないし、(堂安)律とかなれないし、(伊東)純也にもなれない。彼らにない特長を持っているので、そこを磨き続ける。W杯で相手が強くなればなるほど必要とされる時が来るとイメージしている」
今回も負傷者が続出している。前日の板倉滉に続き、この日には主将の遠藤航が負傷離脱が決まった。主力が揃わない状況はワールドカップ(W杯)本番でも起こり得ることだと考える。
「自分がリーダーだと思ってやっている。ただ口で何を言ったって、背中で、このピッチで見せられないと始まらない。このピッチで見せられるように準備したい。(遠藤らは)大事な存在で影響は大きいけど、ただW杯でも誰がどうなるか分からない。その中でやっていかないといけない」
だからベクトルを自らに向ける。たゆまぬ努力、その先にW杯の舞台がある。長友は姿勢をもって、若き選手たちに示し続けている。