中日井上一樹監督(54)が6日、親会社でもある中日新聞本社で大島宇一郎オーナー(60=中日新聞社社長)にシーズン終了の報…
中日井上一樹監督(54)が6日、親会社でもある中日新聞本社で大島宇一郎オーナー(60=中日新聞社社長)にシーズン終了の報告を行った。3年連続最下位から今季は順位を4位に上げたが、63勝78敗2分けで借金15は昨季と同じだった。井上一樹監督(54)の報告後の主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-オーナーにはどんな報告をしたか
「『今シーズン、まずは1年間お疲れさまでした』という言葉をいただきました。『1年目で疲れましたか』という話で、途中いろいろこれがプレッシャーだとか。でも、やっているなかで、いろいろ勉強になりましたと。いろんな経験をさせてもらいました。僕なりにやってはきましたけど、足りない部分とようやってるなという部分も見えた。『得たものは、感じたものはあります』というような報告でした」
-来季の指揮について言及は
「『来年も頑張ってくれ』という形の言葉で、『期待していますよ』という言葉。それから『もうワンランク上、頑張って上がっていきましょう』という話で締めました」
-今季を振り返って
「キャンプから始まり、オープン戦、シーズンに入っていく中で自分の中で青写真としてこういう形で進めたい、こういうゲーム展開で進めたい。選手起用もそうですけど、うまく歯車が回ることはないんだなとすごく感じましたね」
-松山、岡林はタイトル獲得。好材料は
「数字を見ますと、松山であり、岡林でありといったところがすごくチームを引っ張っていってくれている投手、野手でありますけども、他の選手でも今年僕はキャリアハイを残しましたという選手がいますから。また自信をつけて、来年ホップの次のステップですかね。してくれればなと。そうしたらチーム力も上がると信じています」
-最下位から4位に
「順位というのはすごくクローズアップされる部分ですけど、目標とするものを、よっしゃ、よっしゃ、よかった、よかったという形で済ませたくありません。もちろんこれからCSを戦うチームもありますし、その先には日本シリーズに進むチームがあるわけですから。そういう選手を見ていて『僕らもあそこのステージに立ちたい』とうちの選手が思ってくれていると思う。それを実現させるためにどうしたらいいかを考えてほしいと思います」
-「どらポジ」で戦ってきた。達成度合いは
「常にポジティブでいるというのはなかなか難しいと思う。落ち込んだり下向いてしまう部分もあるんですよね。持ちつ持たれつじゃないですけど、僕も選手に助けられたこともあります。成功度合いと言われれば、まあ半分ですかね。50点ですかね」
-2軍が結果を出した
「オーナーの方からも注文といいますか、ありましたけれど、『若い、特に野手がもっと出てきて欲しいよね』という話が。まあまあ、メンバーが若い選手ばっかりというほどでもありませんし、その中できらりと光る原石としては素晴らしいものがある。あとはどうやって磨くかというところが、なかなか磨き切れていない選手もいるかもしれませんし。そこはもう1回冷静にいいものを、どういう形で出してあげるかというところは、話し合って学んでいきたいと思います」
-9日から秋季全体練習。テーマや課題は
「底上げですかね。今季、後半になってちょっとバテちゃっているというところがあって、投手陣もよく頑張ってはきましたけれど、8月の後半から9月の頭くらいまで先発、中継ぎ陣も含めて、ちょっとスタミナ不足と言いますか、そういうところがすごく露呈しちゃったというか、そこの改善、強化と、1年間維持するためにどうしたらいいかというところがあって、そして得点力、打撃がまだ、来季はバンテリンドームもリニューアルされますから、またちょっと打撃も変わってくると思うので、何をこう、どういった打撃をすれば得点になるのかとか、ちょっと今までと違った感じのイメージを持ってというところを考えれば、植え付ける部分は出てくると思います」
-球場が変わる。意識はするか
「すると思います。確実に野球が変わってきますよ。投手はすごく繊細に感じてしまうと、投球が小さくなってしまう可能性もありますので、そこを、どういった形で球場に合わせた投球術ということを、ホームですからね、シーズンの半分はやるわけですから、気迫というか気持ち、そういうものもみんなに持ってもらわないといけないかなと思っています」
-今季はどらポジ、来季は
「またみんなに募集しようかなと。考えてはいるものはあるんですけど、いろいろなところで接する方にいろいろな知恵を借りながら、考えていきます」
-来季の目標
「チーム力を上げる。そしてその先に見えてくるものがありますし、結果がすべてなのでね、この世界は。今年、10月いっぱい野球やろうぜという形でスタートして、結果4位で終わってしまった。『まだそこにいくまでは早いんだよ、あんたのとこのチームはまだそこまで力ないよ』って言われていると思う。そこを目指すところが、まずは目標です。そして今年反省したところで、土俵に上がれない、けがをしてというような選手が多かった。みんなが競い合ってスターティングメンバーの座を奪い合う、ローテーションの座を奪い合うような、熱気ムンムンのチームをつくりたいなと思います」
-今季250万人超のファンが来場。来季はどんな試合を見せたいか
「250万人あまりの方がドームに足を運んでくれたというのはすごくありがたい。それ以上の方がもっと生で見たいという、刺激のある、お料理の中でサンショウを入れたり七味を入れたりみたいに、スパイスのきいた、ドラゴンズの野球って面白いよねってなるように、ファンの方に応援にきたいと思ってもらえるようなものをいかに出すか、監督という名の料理長がうまいことアレンジして、ファンの方の気持ちをつかめるようにやっていきたい」