◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 最終日(5日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇雨(…

大会史上最年少優勝を逃し、3位でフィニッシュした廣吉優梨菜

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 最終日(5日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇雨(観衆7439人)

2016年の畑岡奈紗に続く大会史上2人目のアマチュア優勝、15歳218日の大会最年少制覇に挑んだ廣吉優梨菜(福岡第一高1年)が力尽きた。最終組の2サムで、首位の堀琴音と同組でプレー。1番で8mを沈めていきなり堀に並んだが、後が続かず通算15アンダー3位のローアマにとどまった。

「今日はショットがよくなくて苦しい一日でした」。6番(パー3)で左奥ラフにこぼし、ボギーをたたいて一歩後退した。序盤から右に出がちだった球。「途中から(調子が)戻るかなと思ったんですが…」。思うようにゲームを組み立てさせてもらえなかった。

ショットの調子がいまひとつ

月曜日から2日間、滋賀の国民スポーツ大会(旧国体)でプレーし、大会開幕前日の水曜日に現地入りして練習ラウンド。そのまま本番に突入し、7日連続で18ホールを回った。「自分では感じてないんですけど、ショットの精度は落ちていたし…。まだまだ体力もつけないといけませんね」。15歳には酷な強行軍だった。

笑顔の裏に強行軍の疲れがあった

それでも、収穫は多い。終盤の16番、18番(パー5)でバーディを奪って、アンダーパー71をマーク。「最後のバーディは気持ちよかったです」と屈託のない笑顔を見せた。後半になって堀に4、5打差をつけられてからは、堀を応援する場面もあった。「耐えるところは耐えて、バーディをとるところでとる。それで、4日間とも60台で回ってらっしゃる」と14歳上のプレーに感じたものは多い。

15歳のローアマは「いつか優勝したい」

「優勝を一番近くで見られて、すごくいい経験になりました。目指すところがはっきりしました」。大会の最終予選会で一度は“落選”しながら、パッティングコーチが同じ菅楓華が前週「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に優勝したことで、繰り上げで最終出場枠に滑り込んだ。「出られてうれしかった」という日本女子オープンで「いつか優勝したいと思います」。今後は17日開幕の「富士通レディース」、11月20日開幕の「大王製紙エリエールレディス」でマンデー予選会(主催者推薦選考会)に挑戦する予定。ナショナルオープンで足跡を残した15歳には、可能性しかない。(兵庫県三木市/加藤裕一)