◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(5日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆4…

安定したゴルフでツアー初優勝を遂げた下家秀琉

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(5日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆4325人)

最終18番は奥5mのバーディパットを外すと、そのままマークをせずに30cmのウィニングパットを沈めた。「パーパットは手が震えてしまった。いろんなことを考えた」。普段感情を表に出さない下家秀琉がツアー初優勝を決め、「一応やっておいたほうが良いかな」と作ったガッツポーズで控えめに喜んだ。

首位タイで迎えた最終日は前半2番(パー5)、残り260ydから花道まで運び、アプローチを2mにつけてバーディ先行。4番からも3連続バーディでスコアを伸ばし、後続に2打差をつけてサンデーバックナインへ向かった。

優勝後に「一応」やっておいたガッツポーズ

試合で“初めて”というガッツポーズが飛び出したのが後半15番(パー5)だ。240ydから7Wで打った2打目をグリーン右まで運び、59度のウェッジで狙ったアプローチをねじ込みイーグル奪取。右こぶしを力強く握り、「自然と出てなんかキモいな…」と照れ笑いを浮かべた。

1打差の首位で迎えた最終18番も後続にプレッシャーをかけた。右サイドに池が迫るグリーン右端のピンを果敢に攻め、奥5mにつけた。同じ最終組の安森一貴は1打差を追う立場ながら、続けて左10mとピンに絡めることができなかった。

15番(パー5)でイーグル奪取! ガッツポーズが「自然と」出た

1イーグル7バーディ、2ボギーの「64」でプレーし、通算17アンダーで逃げ切った。「一日はスコアを崩すと思っていたけど、今週は自信を持ってショットが打てていたので、崩れなかったのかな」。初日から67、67、69、64と4日連続で60台を並べた。

海外志向の強い23歳は、将来的なPGAツアー(米国男子ツアー)挑戦について「行ってみたいというよりは行きたい」と明言。2021年の海外メジャー「マスターズ」では松山英樹が日本人男子初の4大メジャー制覇を達成し、「日本人でこんな人がいるんだ」とテレビを通じて夢舞台への思いを強くした。

2週後の「日本オープン」(栃木・日光カンツリー倶楽部)に向けて「人生の中で獲りたいタイトルのひとつ」と力を込める。優勝者には26年「マスターズ」の出場権が与えられるだけに、再び渾身のガッツポーズを繰り出す展開に持ち込みたい。(愛知県みよし市/玉木充)