全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は20日、競泳と飛び込みが広島県で、水球が山口県で行われ、閉幕した。 愛知…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は20日、競泳と飛び込みが広島県で、水球が山口県で行われ、閉幕した。

 愛知県勢は、男子高飛び込みで、ルネサンス豊田の片岡三亮選手が優勝し、板飛び込みとの2冠を達成。競泳男子では、豊川の松山育選手が100メートル自由形を制し、400メートルメドレーリレーでは中京大中京が優勝した。

ルネサンス豊田 片岡三亮選手(3年) 
 「最後まで平常心を貫けた。自分との戦いに勝てたことが何よりうれしい」。板飛び込みに続く2冠達成にも、はしゃぐ様子は一切見せなかった。中学3年から日本選手権に出場し、国内のトップ選手を間近で見てきたからだ。

 昨年の総体の高飛び込みでは、2024年パリ五輪で銀メダルを獲得した玉井陸斗選手に大差をつけられて3位。「実力差がありすぎる。1歩ずつ進むしかない」と練習をこなして、技を磨いてきた。

 予選を2位で通過して迎えた決勝では、抜群の安定感を発揮。最終の9本目には、「僕の代名詞」と豪語する大技「207C」(後ろ宙返り3回転半抱え型)を決め、危なげなく勝ちきった。

 目標は五輪出場。「もっと上のレベルにいくためにはまだまだ課題がある。技の難易度を上げ、精度を高めないといけない」。世界を目指し、さらなる飛躍を誓う。(林佳代子)