今回のtotoはJ1第26節の9試合と、J2第26節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析…
今回のtotoはJ1第26節の9試合と、J2第26節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■ホームに迎える「侮れない相手」
鹿島アントラーズが首位へと返り咲いた。柏レイソルとの上位対決に続いて、前節のFC東京との一戦を制することで、順位表の頂点へと戻ってきた。
今節はホームにアビスパ福岡を迎える。10位のチームだが、実は侮れない相手である。
現在好調なチームとしては、6連勝中のFC町田ゼルビアや、6戦無敗で4位につける京都サンガF.C.などが挙げられる。だが、そうした上位チームに負けないほど、10位の福岡も「隠れ好調チーム」なのだ。
今シーズン2度の3連敗があった福岡だが、着実に勝点を積み上げている。現在、実にリーグ戦7戦で負け知らずなのだ。
前節は川崎フロンターレに5-2と大勝した。相手に前半だけで2人の退場者が出た影響も大きいが、終盤まで攻め手を緩めず勝ち切った。
一方、鹿島といえば、“しぶとい戦い”で知られるが、それを象徴するひとつが終盤の得点だろう。直近の2連勝はそうした80分以降のゴールが効いたものだった。
だが、そうなると福岡との戦いでは強みが不安に転じる。福岡はここまで歩んできた7試合の無敗ロードで、後半の失点は2つしかないのだ。
一時は首位にも立った福岡が現在の位置にいるのは、得点力が少ないからだ。だが、持ち直してきたのは、鹿島と1点しか違わない失点数の少なさのおかげでもある。
鹿島は3連敗を脱したとはいえ、まだ完全復調とは言い切れない状況。さらに両チームの相性を考えれば、ドロー決着が妥当だろう。
■6戦無敗も「連勝記録」は2どまり
前述のように好調を維持する京都だが、今節は落とし穴が待っている。今シーズン前半戦の戦いで敗れた東京ヴェルディをホームに迎えるのだ。
当時は2勝1分と調子を上げようとしていたところで、シュート4本に封じられて東京Vに敗れた。守備でも前線からの激しいバトルを求める両チームが激突した結果とも言えるだろう。
現在2連勝中で6戦無敗の京都だが、今季の連勝記録は「2」どまり。なかなか3連勝は記録できていない。
対する東京Vは中断明け初戦で町田に敗れたが、シュートは4本に抑えた。前節も横浜F・マリノスに2ケタシュートを許さず、1-0で勝ち切った。持ち味を出しつつある。
主力を引き抜かれながらも、その悔しさを反発力に変えている東京V。京都を相手に勝利を予想する声は公式サイトによると16%ほどに過ぎないが、その悔しさも糧に変えて勝利をつかむことだろう。
後編でも、ファンの投票を裏切りそうなカードを予想する。