「巨人2-3広島」(6日、東京ドーム) 九回の逆転劇で今季東京ドームで初めて勝利した広島・新井貴浩監督は、「最後まであ…

 「巨人2-3広島」(6日、東京ドーム)

 九回の逆転劇で今季東京ドームで初めて勝利した広島・新井貴浩監督は、「最後まであきらめずに粘り強い、いい攻撃だったと思う。特にキク(菊池)ね、本当よく打ったと思います」とテレビ中継のインタビューでニコニコの笑顔を見せた。

 1点を追う九回は1死満塁で菊池が中前へ逆転2点打。「なかなか点が取れずに苦しんでいる中でもああいう最高の場面でチームを救うヒットを打ってくれて。本当に頼りになるベテラン」と称賛した。

 1点を先制された直後の六回には中村奨が4号ソロ。試合前の段階で広島は35イニング連続無得点。この日も五回まで1安打に封じられ、これがチームとして41イニングぶりの得点だった。

 新井監督は「きょうもいいホームランでしたね」と中村奨の一発を評価し「解説の(山本)浩二さんも喜んでいただいてるんじゃないでしょうか。この間、浩二さんが解説の時も中村奨成は打ったんですよね。浩二さん、ありがとうございます」と放送席のミスター赤ヘルに感謝した。

 中村奨は山本氏が解説を務めていた6月22日・楽天戦(マツダスタジアム)で逆転3点二塁打。試合後に新井監督が「また浩二さんが解説の日に逆転勝利をお見せできてよかったです」と話していた。

 この日のインタビュー聞いた山本氏は放送席で「エッへへへ」と笑い「前回もそうですけど、地元で2試合くらい、結構、ゲームに勝ってるんですよ。それで監督談話で僕の名前を出してくれるんですよ。出さんでいいのにね」とうれしそうに話した。同時に「きょうはやっと勝ったという感じ。あの得点はうれしいでしょう。ホームランもタイムリーもね」と得点力不足に悩まされていた新井監督を思いやった。