「阿波おどり杯争覇戦・G3」(6日、小松島) 単騎の西田優大(27)=広島・123期・S2=が最終2角7番手からまくっ…
「阿波おどり杯争覇戦・G3」(6日、小松島)
単騎の西田優大(27)=広島・123期・S2=が最終2角7番手からまくって1着。S級初優勝をG3制覇で飾った。地元5車の番手を回った島川将貴(徳島)が2着。菅田壱道(宮城)マークから直線で伸びた佐藤慎太郎(福島)が3着。3連単は17万4430万円の高配当となった。
並み居る強豪を一気にのみ込んだ。次代を担うニュースターが誕生。西田は「信じられない」と静かに喜びをかみしめた。
レースは単騎で最後方からの組み立てになった。流れを見極めて最終2角7番手から鋭くスパート。「9着でもいいから力を出し切りたかった」という思いが最高の結果につながった。1、2次予選は突っ張り先行。準決は厳しい展開から巻き返して3着。最後はアッと驚く一撃をさく裂させた。
デビューから2年でのG3制覇。「自分では想像できなかったくらい」と好走を続けている。8月にはオールスター(函館)でG1初出場を果たすが、「その前のF1・2場所の予選が緊張するかも」と控えめに語る27歳。先行主体に攻めるスタイルは魅力にあふれている。ビッグレースでも中四国勢の先陣を切って奮闘する。