「陸上・日本選手権」(6日、国立競技場) 女子1500メートル決勝が行われ、日本記録保持者の田中希実(25)=ニューバ…
「陸上・日本選手権」(6日、国立競技場)
女子1500メートル決勝が行われ、日本記録保持者の田中希実(25)=ニューバランス=が4分4秒16で史上初の大会6連覇を達成した。2位に5秒71差をつける圧勝劇で、4連覇を果たした5000メートルに続いて、世界選手権代表に2種目で内定した。
すでに参加標準記録を突破している田中は序盤から先頭を引っ張ると、残り1周半から独走状態に。後続を引き離し、悠々とゴールテープを切った。
それでもレース後は反省が口をついた。「ちょっと硬さというか、伸び伸びとした走りができなかった」と振り返り、「2種目、日本選手権の中ではまとめられたが、会心の走りは一本もなかった。世界陸上で会心の走りをもっていきたい。日本記録を狙うくらいじゃないと。1人で日本記録を出して、やっと世界で生き生きした走りができる。今は胸を張れる記録でもない。それまでに1つ自信をつけないといけない」と見据えた。
◇田中希実(たなか・のぞみ)1999年9月4日、兵庫県小野市出身。西脇工高から同大に進学した。18年世界ジュニア選手権3000メートルで金メダル。21年東京五輪1500メートルでは、日本人初の決勝進出を果たして8位入賞した。24年パリ五輪は1500メートルと5000メートルに出場。1000~5000メートルなど複数の日本記録を保持する。153センチ。父はコーチも務める健智さん、母は1997、2003年の北海道マラソンを制した千洋さん。