<プロボクシング:DYNAMIC GLOVE on U-NEXT>◇5日◇東京・後楽園ホール日本スーパーライト級王者の李…

<プロボクシング:DYNAMIC GLOVE on U-NEXT>◇5日◇東京・後楽園ホール

日本スーパーライト級王者の李健太(29=帝拳)が3冠奪取に向けた前哨戦をクリアした。前フィリピン同級王者リマール・メツダ(31=フィリピン)との142ポンド(約64・41キロ)契約体重10回戦に臨み、3-0(97-93、98-92、99-91)の判定勝利。強気に強いパンチを打ち込むメツダに対し、ワンツーや左右ボディー、右フックに加えて連打をまとめて上回った。

中学時代から交際している世奈夫人と今年4月、結婚式を挙げてから初のリングだった。「新婚パワー」で気持ちを高ぶらせていたが、試合2週間前のスパーリングで左拳を痛めた。病院にもいかずに試合に集中し、1週間前からは左拳を安静にしてリングに立ったという。「すべて言い訳になるので」と前置きした上で、李は「とりあえず勝ってホッとしています」と深呼吸しながら言葉をつなげた。

試合後に腫れあがった左拳を確認した李は「こんな試合していてはダメ。しょぼい試合。本当にダメダメで反省ばかりです。次すぐにトレーニングしなくてはいけない。みなさんに認めてもらえるような試合をしないといけない」と危機感も口にした。現在、同級の東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックのランキングでいずれも1位。両王座を持つキム・ジュヨン(35=韓国)への指名挑戦権を持っている。李は「アジア2冠挑戦? やらせてもらえますかね…。また練習から一生懸命やって、会長に認めてもらえるように練習から頑張りたい」と自らにハッパをかけていた。