「陸上・日本選手権」(5日、国立競技場) 男子100メートルは、4日の予選から波乱のレースとなった。日本勢唯一、9月世…

 「陸上・日本選手権」(5日、国立競技場)

 男子100メートルは、4日の予選から波乱のレースとなった。日本勢唯一、9月世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破していたサニブラウン・ハキーム(東レ)は、右股関節の骨の挫傷の影響もあり予選落ち。優勝候補で、今季日本最速の10秒06をマークしていた柳田大輝(東洋大)はフライングにより、まさかの失格。決勝では、桐生祥秀(日本生命)が10秒23(追い風0・4メートル)で優勝。大上直起(青森県庁)が2位、関口裕太(早大)が3位だった。

 今大会で世界選手権東京大会の代表権内定を得るには、参加標準記録の突破と3位以内に入ることが絶対条件だったが、該当選手はなし。優勝した桐生が代表入りするには、8月24日までに参加標準記録を突破するか、突破できなかった場合は、「Road to Tokyo(世界ランキング)」で上位に入ることが条件。

 サニブラウン、柳田の出場については、今大会で8位以内に入った選手が8月24日までに参加標準記録を切り、代表3枠が埋まれば絶望となる。2人が世界陸上の舞台に立つには、世界ランキング上位をキープすることが重要。現在、サニブラウンは17位で日本勢トップ、柳田は30位で日本勢2位となっている。